岡山放送局

2008年6月14日 19時7分更新

除草軽減へムカデ芝植える


草刈りの手間を省こうと、田んぼのあぜに繁殖力の強いムカデ芝を植えてほかの雑草が茂るのを防ごうという試みが美作市で行なわれました。
この試みは、勝英農業普及指導センターが地元の農家などに呼びかけて行なったもので、農業関係者およそ50人が集まりました。

作業は美作市中尾地区の水田で行われ、およそ100メートルのあぜに専用のシートなどを敷いて準備した後、10センチほどのムカデ芝の苗を30センチほどの間隔で植えて行きました。

ムカデ芝は繁殖力が強く、半年ほどで根を張ってあぜを覆うように広がり、ほかの雑草が茂るのを防ぐため、年に3、4回必要な草刈りが1回程度で済むということです。

勝英農業普及指導センターの古市靖さんは、「ムカデ芝が広がれば、草刈りの労力が大幅に軽減され、農業の省力化に役立ちます」と話していました。
また、作業に参加した農家は「歳を取ると草刈りも厳しくなるので、それが軽減できると聞いて参加しました」と話し、期待を示していました。