2008年6月14日 19時7分更新
絶滅の恐れがあるとされる珍しいチョウ、「ウスイロヒョウモンモドキ」が生息する新見市で14日、地元の住民とチョウの研究者が参加した勉強会が行われました。
「ウスイロヒョウモンモドキ」は兵庫県西部から島根県にかけての中国山地周辺に生息する小型のチョウで、環境省のレッドデータブックで絶滅の恐れがある種とされています。
14日は、ウスイロヒョウモンモドキが生息する新見市土橋地区で保護について勉強会が開かれ、地元で保護活動に取り組む土橋地域振興会とチョウの研究者など30人余りが参加しました。
そしてチョウの研究に取り組む倉敷芸術科学大学の河邉誠一郎教授が現在の生息状況をスライドを交えながら説明し、「絶滅を防ぐにはそれぞれの生息地で保護活動を広げることが必要です」などと話しました。
このあと参加者は「ウスイロヒョウモンモドキ」の生息地で観察会を行いました。
地元ではチョウのエサとなるカノコウソウを育てる保護活動を進めているということで、参加者は青々とした雑草のなかでチョウの姿を見つけると、あちこちでカメラに収めていました。
河邉教授は「ことしは生息数が少なく、心配です。保護するためにはさらなる手助けが必要だと思います」と話していました。