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啓祐君の卒業の日に

胸のポケットには高校受験だったはずの息子を思い、この春、両親が太宰府天満宮で授かったお守りが入れられている制服ーいじめを苦に2006年10月に自殺した福岡県筑前町の森啓祐君の両親が、福岡市中央区のホテルで「卒業展」を開きました。
啓祐君が通っていた三輪中学校からは、卒業証書が授与されることはありませんでしたが、展示会では遺影のそばに友人たちから贈られた「卒業証書」が飾られていました。
また、会場には、啓祐君が赤ちゃんから中学生までの写真約70枚があり、ご両親からどんなに愛されながら大事に育てられていたのか、その思いが伝わってきました。
福岡法務局の人権侵犯調査記録は大半が黒塗りでの開示で、ご両親は、未だになぜ自分の子どもが死を選ばざるをえなかったか知ることができないという事実があることを忘れてはいけないと、あらためて思いました。