盛岡県を震源とした地震だったが、仙台でも、激しい揺れを感じた。球場がある仙台市宮城野区の震度も5強だった。選手の多くは、自宅で身支度中。球場に到着すると「ビックリした」と驚きの表情を見せていたが、予定どおり全選手が集合し、試合前の練習を行った。
地震発生時、すでに球場入りし、ウェイトトレーニング中だったという片山博視は「一人でやっていたら、いきなり揺れたんで…。ビックリして、トレーニング室から思わず飛び出した」と驚きの表情。自身は、7歳の時に故郷・淡路島で阪神大震災を経験しているが「地震の怖さを改めて感じた」と話していた。
当初、試合開始を14時から15時に変更し、試合を開催する予定だった。しかし、土曜日のデーゲームは、遠距離のファンも多いため、「止まっている交通機関の復旧のメドが立たないことと、余震が続いているので、お客様の安全を考慮して」(米田純球団代表)、午後0時59分に中止を決定した。
練習が終わったところで、中止の報を聞いた野村克也監督。「仕方がない。天災には勝てない」とサバサバした表情。先発は、岩隈と内海の予定だったことが明らかになったが、橋上秀樹ヘッドコーチは「明日はスライドするかどうか? 内海もそのまま来るのか? これから頭を悩ませますよ」と苦笑して引き上げた。