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【レポート】

あなたの企画を商品化!? - 「P-1 グランプリ 2008」が開催

1 プレゼン開始

2008/05/09

木全直弘

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「あなたの企画を商品にします! UFOキャッチャーのプライズ景品のアイデア大募集します! 優勝者は商品化してロイヤリティ契約! あなたのオリジナルアイデアをどんどん提案してください!」というイベント、「SOB presents P-1 グランプリ 2008」が、去る4月6日に東京・新宿ロフトプラスワンで開催された。

今回の司会者、おたく佐藤さんと自らプレゼンも行った月花(Tsukika)さんの進行で、合わせて19件のプレゼンが行われた。各プレゼンが終了するたびに、玩具プロデューサーの安斎レオさんをはじめとする5名の審査員全員が、それぞれ商品化の可能性の有無を示す「○」「×」の札を上げるという形式。以下、おもなアイデアをご紹介しよう。

現代の妖怪キャラクターのひとつ

エントリーNo.3、Chaーさん
お二人で活動なさっており、現代の妖怪というキャラクターを発表された。これまでの妖怪はいずれも和風だったが、今回持ち込まれたのはよりポップなもの。アメコミ風な派手さを加えたという。おしゃれな人たちに向けても発信していける、部屋のオブジェになるようなものを目指したとのこと。1年がかりで描きためられたキャラクターの数は、実に150。アニメ、トイ、カードなど、いろいろな商品展開を視野に入れているそうだ。

エントリーNo.8、寒河江さん
アイデアは3D立体Tシャツ。すなわち、半立体のレリーフの付いたTシャツ。「誰しも経験のあることでしょうが、道端を歩いていて、思わず石につまづいて転んだ拍子にTシャツにカエルが貼り付いた、なんてことがよくありますよね」など、はなからウケを狙ったトークが笑いを誘っていた。

エントリーNo.10、月花さん
プレゼン内容は医療グッズ。病院などで使われている医療器具を、危険のないような形でグッズ化するというアイデア。月花さんご自身の好みであるのと同時に、医療器具を使ったパフォーマンスなども行っておられるなかで、男性はもちろん、ロリータファッション系や10代の少女たちに好感触を得ているという。

エントリーNo.12、けんじゅーさん
キャラクターものなど、いくつかの提案をなさった後で発表されたのは、なんとここへ来る途中の電車の中で思いついてノートに描いたというアイデア、歩くボックスティッシュケース。花粉症でティッシュを頻繁に使うなか、ボックスティッシュに足を付け、離れたところからリモコン操作で歩いて近づいて来るようにすれば便利だろうというもの。

エントリーNo.13、色部さん
毒を吐くキャラクターのイラストを何点か発表された。鼻たかだかの天狗になったキノコのキャラクターが、「お前の年収、オレの1/3?」のセリフを吐く天狗ダケ。茶髪の蜘蛛男が、「女いねーの?ありえなくねぇ?」のセリフを吐くタランチャラオ……といった独特の感性が会場を沸かせた。

すべてのプレゼン終了後、審査員のコメントが発表された。

安斎レオさんのコメント
「今回初めてこのような催しを行いましたが、いずれも熱の入ったプレゼンで、これほどレベルの高い内容になるとは正直思っていませんでした。大変うれしく思います。どの企画もおもしろく、目移りします。このイベントはこの秋にも第2回の開催を予定しています。多くの方々に来ていただければ、と思います。今回、参加者の皆さんの独自の感性に触れることができ、大変勉強になりました」

エス・オー・ビー東京営業所所長の河原浩さん
「私たちにはないアイデア、考え、商品企画をお出しいただき、今後の商品化につながるのではないかと考えております。非常にいい企画がたくさんあり、選ぶのに困るほどです。今後もこのようなイベントを続けてまいります。ぜひ、多くの方々のご参加をお願いいたします」

GM商事店舗事業部係長の梨本鉄平さん
「日々、商品の仕入れをしていくなかで、毎月、何十、何百のアイテムを扱いますが、どうしても既存の業界の範囲だけではアイデアに偏りが生じます。なかなか斬新なものが出てこない状況下で、今日、いろいろな企画を拝見し、勉強になりました。次回にも期待しております」

インターワールド代表取締役の丸山俊悟さん
「若い方々ががんばっておられる姿を拝見し、感動しました。目標を持ってがんばれば、必ず実現します。そういう方々を今後も応援してまいります。今回参加させていただき、すばらしいイベントだと思いました。今後、よりいっそうの発展を願っております」

エス・オー・ビー代表取締役の近藤哲夫さん
「初めはどのようなイベントになるのかな、という不安もありましたが、思っていた以上にすばらしいアイデアが発表されました。私もこの仕事に10数年たずさわっておりますが、新人のころに企画を考えて頭を悩ましたことを思い出し、リフレッシュすることができました。大変レベルの高いプレゼンばかりでした。1つだけを選らんでグランプリとするのはあまりにも惜しいので、準グランプリを3件、加えてSOB賞も選出することといたしました」


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