医師不足による地域医療の危機を打開しようと、シンポジウム「安心できる医療を考える県南のつどい」が14日午後1時半から、日南市飫肥の国際交流センター・小村記念館で開かれる。【塩満温】
県南2市2町には県立日南病院、国保中部病院、串間市民病院の三つの公立病院があるが、いずれも医師の確保が難しくなり、産科、小児科、内科など一部診療科の廃止や縮小、休診が相次ぐ。
また、県は、12年度までに策定を進めている医療計画の中で、小児医療を県北、県央、県西の3ブロックに分け、県南地域の小児二次救急は宮崎市か都城市の病院に搬送する案を打ち出している。
シンポジウムでは、最初に県立日南病院医療連携科の木佐貫篤医長が「医療連携・地域医療の現状と課題」で基調講演し、続いて重い心臓病の子供を持つ親や看護婦、救急隊員ら5人がそれぞれの立場からの現状報告と討論を行う。司会は日南保健所の岩本直安所長が務める。
毎日新聞 2008年6月14日 地方版