医療安全調委めぐり議論 患者家族、医師らがシンポ医療事故の原因究明などをテーマにしたシンポジウムが14日、横浜市で開かれ、国が創設を目指す新組織「医療安全調査委員会」(仮称)の在り方をめぐり、患者の家族や弁護士、医師らが意見を交わした。 1999年に都立広尾病院の誤投薬事故で妻を亡くした永井裕之さん(57)は「病院の隠ぺい体質は10年前から変わっていない。真相究明のためには中立的な立場の安全調委が必要だ」と強調した。 これに対し、日本産科婦人科学会の岡井崇理事は「患者のために努力した結果、刑事責任を問われるとすれば、医師は意欲も使命も失ってしまう」として、安全調委の調査結果を刑事責任追及に活用しないよう訴えた。 医療過誤訴訟を多く手掛ける安原幸彦弁護士は「患者と医師の相互不信を解消するには、事故防止に向けた医療界の自浄努力が必要」と話した。
【共同通信】
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