【秋葉原通り魔事件】「無念としかいいようがない…」殺害された７４歳男性の妻、声震わせる

　東京・秋葉原の通り魔事件で殺害された中村勝彦さん（７４）が搬送された東京都港区の東京慈恵会医科大学付属病院。８日午後４時１５分ごろ、妻（７４）は報道陣の取材に応じ、「主人はやりたいことがいっぱいあったはず。無念としかいいようがない」と声を震わせた。

　妻によると、中村さんはこの日、長男と２人で秋葉原にパソコン関係の買い物に出かけたという。外出するときはいつも一緒に出かけているが、この日に限って一緒ではなかったという。

　中村さんは秋葉原にはほとんど行ったことがなく、この日は「長男と外で昼食を食べる」と機嫌良く出ていったという。

　「主人は正義感の強い人だった。子供や孫の将来を心配しながら、今はこういうことが２度と起きないように思っているはず」と涙を浮かべて話した。