構造の分析が修了し構図が描かれると次には待たれるのは実行である。
実行には強い意志、言い換えれば純化された欲望、
すなわち情熱が必要である。
情熱の要件は?
情熱とは誇りをその原動力とする。
己が己である、という一点において
誇りは情熱を喚起する。 [
コメントする]
「武器をもたない予言者は自滅する」(マキャベリ)
トロイの王女カッサンドラは
ギリシア勢によるトロイの滅亡を予見し対策を説いた。
しかし誰にも相手にされないで終わる。
ヨーロッパでは説得さえすれば聞き入れられると信じている人をカッサンドラと呼ぶ。 [
コメントする]
もしジャック・デリダが生きていて、
日本語がわかるならだけど
私は多分、彼に向かってこういうだろう。
「OK、あなたのいうことはよくわかったよ。
でもあなたのいってることはすこし間違ってるな。
世界は確かにあなたの言うとおり
まやかしの構造に満ち溢れているけれど
あなたが生きてること、
そして私が生きてること、
すくなくともそれだけは
この世の特異点として存在してるんだ。
だからあなたのいうように世界は闇雲なんかじゃない。
私はもうすこしでその混乱の雲が晴れて、
晴朗が訪れることを知っている。」 [
コメントする]
国とはなにか。
民族国家。
なんてものは
どうやら20世紀の想像にすぎないらしい。
ローマがユリウス市民権法を制定して
すべての同盟国民にローマ市民権を認めたときに
それまでの都市国家という枠を越えた
政治的集合が誕生した。
彼らは民族的、文化的に単一の存在ではなかった。
アメリカは21世紀のローマなのか。
いまいくばくかの日本人も
アメリカの税制に引かれてグリーンカードを手にしている。
国とはなにか?
税制のことなのか?
それもあるだろう。
きっとそれだけではなくて
物体に働く慣性のように
歴史のもつ流れがつくりだす文化や
風土がはぐくむ気性があいまったものが
その国の本質を決めていくとするなら
もしかしたら国というのは
その国の本質を愛する人たちの集合と言える日が
くるのかもしれない。 [
コメントする]
651円 henri charpentier
「アルザスのミュスカワインでお洒落した、いちごの
ジュレ。パンナコッタはとろーりなめらか、バニラビ
ーンズの香り。サバイヨン・パッションも重ねたグル
メが喜ぶデザートです。」
ソツのない味といっていいだろう。特にいちごのジュレは
果肉がほどよい柔らかさで、酸味も甘みと相まって夏の暑
いこの時期にうれしい清涼感を与えてくれる。全体の構成
もオーソドックスでそれぞれの層もよくできており、さす
がアンリ・シャルパンティエといったところ。反面、サプ
ライズはまったくといっていいほどなく、辛うじて表面に
刺さったホワイトチョコレートがアクセントになったか。
上質の材料を使っているとはいえこれで650円は割高感
が否めない。 [
コメントする]