Windows Media Center TV Packの電子番組表画面。Windows Media Centerのアナログ放送機能で使われている番組表に近い表示となっていた。

パートナー企業の一覧。TV Packを採用すると独自のソフトを開発するコストが削減できることから、これまで地上デジタル放送対応を見送っていたメーカーが中心になりそうだ。

フジテレビのプレゼンテーションでは、同社の深夜番組「アイドリング!!!日記」に出演するアイドルグループ「アイドリング!!!」のメンバーが登場し、PCとの連携機能を説明した。

　マイクロソフトは2008年6月13日、Windows Vistaに搭載するMedia Centerの拡張機能として地上デジタル放送に対応する「Windows Media Center TV Pack」（以下「TV Pack」）をPCメーカーに対して提供することを発表した。2008年夏に開発が完了する予定で、TV Packを搭載したPCは2008年中に発売となる見通し。対応するWindows VistaのエディションはWindows Media Centerを搭載するHome PremiumとUltimate。対応チューナーはアイ・オー・データ機器とバッファローが開発を表明している。

　TV PackはパッケージやWindows Updateによる提供はされず、あくまでもPCメーカー向けの機能拡張となる。そのため、自作PCなど向けに現在発売されている単体の地上デジタルチューナーボードや現在地上デジタル放送機能が搭載されているPCではTV Packを使うことができない。また視聴、録画機能を備えるが、DVDやBlu-ray Discへの書き出し機能、編集機能は搭載しない。

　マイクロソフトではWindows標準機能として地上デジタル放送に対応することで、より低価格帯のPCでも視聴が可能になるメリットがあるほか、放送とインターネットの連携による新しいサービスが生まれてくるとしている。発表会では、日本放送協会（NHK）、日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビジョンの各社が、現在開発中のTV Packとの連携機能を紹介した。

　パートナー企業として発表されたPCメーカーはエプソンダイレクト、オンキヨー、ソーテック、富士通、マウスコンピューターの5社。大手PCメーカーでは富士通は参加したものの、NEC、ソニー、東芝といったメーカーは加わっていない。これらのメーカーは独自機能を搭載した地上デジタル放送対応ソフトを搭載しており、仮にTV Packを採用するとしても、部分的な採用になる可能性が高いと見られる。

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