LD株下落で95億賠償命令 信託銀行など6社にライブドア(LD、現ライブドアホールディングス)の粉飾決算事件で、保有していた同社株の株価が下落し損害を受けたとして、中央三井アセット信託銀行など信託銀5行と日本生命保険の計6社がLDに計約108億8000万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は13日、計約95億4000万円の支払いを命じた。 阿部潤裁判長は「投資判断に重大な影響を与える有価証券報告書の事項に虚偽を記載すれば賠償義務を負う」とする金融商品取引法に基づき、LDの賠償責任を認定。 不正が公表された日を起点に、前後1カ月間の平均株価の差を損害額と推定する同法の規定に従い賠償額を算出した。 推定規定は、損害額算定を容易にするため2004年の法改正で盛り込まれ、原告代理人によると、適用は初めて。ほかに3000人以上の個人株主が原告の同種訴訟にも影響を与えそうだ。 判決によると、原告側は、東京地検特捜部が06年1月16日に強制捜査に着手した時点でLD株を計約2800万株保有。その後、LD株は急落し、同4月14日には上場廃止となった。
【共同通信】
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