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【緯度経度】韓国人はデモが好き? ソウル・黒田勝弘 (2/3ページ)

2008.6.14 08:20

 あのデモは日本人観光客には格好の土産話だ。家族連れなどお祭り気分もさることながら、デモの市民(?)が警備の警官隊に平気で襲いかかったり、モノを投げたり、警備車を引き倒そうとする大胆不敵さと、対する警備側の弱腰は話のタネになるだろう。

 それにしても韓国人はデモ好きだと思う。韓国は“デモ大国”である。

 これは昔からそうなのだが、近年は「1人デモ」などというのも流行だ。反対や要求などアピール事項を書いた大きな看板を首からぶらさげ、役所の前や交差点など街頭に黙って立っている。新聞社やテレビ局の前にもよくいる。

 人びとはなぜデモをするのか。一言でいえば当事者同士の静かな話し合いではケリがつかないため、外に出て自分の主張を他人に訴え、外部の力を借りて問題を有利に解決しようとするからだ。

 その背景には当事者同士の不信感の強さ、あるいは適当な線で妥協しガマンするのはイヤという欲張り心理、オレがオレがのいわゆる“ジコチュウ(自己中心)”的発想…などが考えられる。

 “デモ大国”の韓国人にはそれが強いということになるが、彼ら自身よく使う言葉に「白黒論理」というのがある。「白か黒かで中間(妥協)を嫌う心理」というわけで、その場合、デモをやって負けても「よくやった!」という満足感があるのかもしれない。

 歴史的に見ても、日本統治時代の1919年に起きた「3・1独立運動」も大規模な抗日デモだったが、現代政治史の「4・3済州島事件」「4・19学生革命」「6・3日韓国交正常化反対」「5・18光州事件」「6・10改憲闘争」をはじめ、各種の政治的出来事はほとんどが反政府デモである。

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