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2008年6月11日 (水)

スピード社のレーザーレーサーとCSR

日本水連がスピード社のレーザーレーサー着用を認めました。
ミズノ社長も、北島康介選手の上記水着着用を容認しました。
スポーツ界では大きな話題になっていますが、CSRの観点から見ても、これはグッドニュースであります。
何故なら、

CSRは、「公益」優先で考えるべきだと思うからです。

短期的には自社に不利になるようなことも、公益の観点からは決断すべし、という状況が起こることは多々ありますし、そこで決断できることがCSRでは大事ということでもあります。

その点、ミズノ、デサント、アシックスは、大きな決断をしたと言えるでしょう。

まあ、北島選手が金メダルを取ったり、世界新記録を出すことが公益なのか? という議論もあるでしょうが、僕は、日の丸を背負ってオリンピックに出場する以上、そこで勝つ、メダルを取るということは公益だと考えます。

というか、アスリートに限らず、傑出した才能を持った人間を支援するのは、どのような分野であっても、優れて公益に適うと言えるでしょう。

日本水連の発表を受けて、株式市場では、スポンサー三社の株価が下落、スピード社の水着を日本で扱うゴールドウィンは上昇していますが、これは短期的な現象。
投資家も、これでスポンサー三社の経営陣を非難すべきではないと思います。

水着メーカーにとって、勝てる水着の開発は大事ですが、広い意味でスポーツ環境の整備の方が重要なので、そっち方面で頑張って投資家にも評価されるようになればいいと思います。

そんなことを書いていたら、テレビでHISのCMが流れました。

「HISでは、お客様のために、他社の商品も販売しています」

そういえば、以前にも似たようなネタで記事を書いたこともありますね。
映画「三十四丁目の奇跡」の紹介です。

http://globalgoodnews.way-nifty.com/blog/2007/12/post_3168.html

よろしければ、こちらもお読みください。(竹井)


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コメント

自分は3社が絶対折れてくるだろうと思ってました。

でもそれは、もし契約条項を振りかざしてスピードの水着を着ることを妨害し
結果、日本が惨敗したら、3社に対する不買運動が起きると計算してのことだと考えました。

この竹井さんの記事は眼を洗われるようで

これをCSR、公益の観点から考えるとは!

CSR、SRは、ステークホルダーもいっしょに応援してあげないと、育っていきません。

意地悪な姑の見方だけじゃ、企業だって従業員だってつらいですわ

公益のために、腹をくくった3社

そう見てあげたいと思いました(笑)

投稿 大浦 | 2008年6月12日 (木) 11時26分

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