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中台急接近、住民に戸惑い 「安全保障で問題あり」と野党反発

2008.6.13 18:10
 合意文書を交換する台湾の江丙坤・海峡交流基金会理事長(左)と中国の陳雲林・海峡両岸関係協会会長=13日午前、北京の釣魚台迎賓館(共同) 合意文書を交換する台湾の江丙坤・海峡交流基金会理事長(左)と中国の陳雲林・海峡両岸関係協会会長=13日午前、北京の釣魚台迎賓館(共同)

 中国と台湾の交流窓口機関トップによる12日の会談は、7月からの週末直行チャーター便運航と中国人の台湾観光解禁を決めたほか、台湾海峡での共同油田開発や、査証(ビザ)手続きを行う事務所の相互設置を今後の議題とすることでも合意するなど、中台関係拡大に向け多くの進展があった。しかし予想を上回る急接近に、台湾では住民から戸惑いの声が上がり、野党の民主進歩党(民進党)は「中国にのみ込まれかねない。安全保障面で問題がある」(同党幹部)と猛反発している。

 民進党は「台湾で議論されたことがない議題。住民の意思を無視している」と指摘、馬英九総統ら政権側に説明を求めた。合意を速報する地元テレビのニュースでは、台北在住の20代女性が「政権交代で(中台接近が)ここまで進むとは思わなかった」と戸惑いながら話した。(共同)

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 合意文書を交換する台湾の江丙坤・海峡交流基金会理事長(左)と中国の陳雲林・海峡両岸関係協会会長=13日午前、北京の釣魚台迎賓館(共同)
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