丹波
1億1千万円を追加補助 丹波市が2病院に
丹波市は十三日、県立柏原病院の医師確保に向け、県、神戸大学と「地域医療循環型人材育成プログラム」を立ち上げると発表した。同時に、柏原赤十字病院に対しても、運営費として五千九百万円を追加補助することを決め、両病院に約一億一千万円を支出する。地域医療の再生は急務で、同市は十七日の定例会に一般会計補正予算案を提案する。
同市内では近年、地域の中核医療を担っていた県立柏原と柏原赤十字の勤務医が激減。市外への救急搬送が増加し、医療体制が弱体化している。
市は対策として本年度、当初予算に県立柏原の小児科医療の充実、確保を目的とした事業への負担金三千万円や、柏原赤十字の運営補助金一千万円など地域医療対策事業費約一億六千七百万円を計上していた。
今回の補正予算案では、県立柏原の医師確保の新プログラムと柏原赤十字の運営補助金を計上。柏原赤十字に対しては、補助金を医師確保につなげることを盛り込んだ協定の締結を検討している。(仲井雅史)
(6/14 09:55)