13日午前10時45分ごろ、青森県藤崎町中野目早稲田東付近で竜巻が発生し、近くに住む無職、神彦衛門さん(81)方2階建て住宅の屋根が吹き飛ばされるなど住宅2棟が半壊、別の2棟では屋根のトタンがはがれた。リンゴの木約110本が倒れ、ビニールハウス7棟が全半壊したほか、約2100世帯が停電した。けが人はなかった。
青森地方気象台によると、竜巻は幅20メートル、高さ50~100メートルとみられる。発生当時、上空は発達した低気圧の影響で大気の状態が不安定になり、県内に雷注意報が出ていた。
屋根が吹き飛ばされた家に1人でいた神さんの妻(78)は、雨が激しくなったため家に戻り、居間でテレビを見ていたところ、「ガタガタ」と家が激しく揺れ、直後に竜巻に襲われたという。
また、家屋被害の現場から約500メートル離れたリンゴ園で作業をしていた村上明さん(74)は「バリバリという音がし、竜巻がジグザグに向かってきた。1分ほどで通り過ぎた」と話していた。【塚本弘毅】
毎日新聞 2008年6月13日 19時45分(最終更新 6月13日 20時32分)
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