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NHKから民放まで“エコ大合唱”のやり過ぎ

●政府の環境対策を批判しろ!!

 NHKから民放まで、テレビ局はどこもかしこも「エコ」の大合唱だ。 NHKは8日まで3日連続で「SAVE THE FUTURE」という環境特番を放送。6日は環境ドラマ。7日からは藤原紀香をメーンパーソナリティーに迎え、地球温暖化、エコライフをテーマにしたトーク番組を生放送した。

 日本テレビも8日までの1週間を「日テレ―Ecoウィーク」と位置づけ、8日は「Touch!Eco 2008 明日のために…55の挑戦?スペシャル」という特番を13時間にわたり放送。週末は汐留で環境のイベントも開催した。

フジテレビは先月の「FNNスーパーニュース」で“スーパーエコ住宅”を紹介していた。

 とにかく、猫も杓子もエコ、エコ、エコ……。環境問題が大切なのは分かるが、こうもエコ番組ばかりではウンザリ。

 放送に詳しいジャーナリストの坂本衛氏が言う。

「7月7日に開幕する洞爺湖サミットのテーマが地球温暖化防止なので、テレビ局は“お祭り感覚”でエコ番組を放送してるのでしょう。背景にはスポンサー受けの良さなど、商業的なメリットも大きい。でも、正直いってくどいし、“環境ファッショ”みたいな風潮すら感じます。それに、せっかく環境番組を扱うなら、クールビズみたいな表面的な“エコ”ではなく、言論・報道機関として、政府の環境対策の甘さをマジメに批判すべきです。実際、日本の温室効果ガスの排出量は05年度で1990年度よりも7.7%も増加しているんですから」

 エコは儲かる。大合唱の理由はそれか。

【2008年6月10日掲載】


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