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「永田町のMr.アキバ」こと、自民党の麻生太郎前幹事長(67)が13日午前、東京・秋葉原の無差別殺傷事件の現場を訪れて、犠牲者の冥福を祈った。
事件発生から5日、麻生氏は献花台に花束を手向け、神妙な面持ちで黙とうした。「できるだけ早く現場を訪れ、哀悼の意を表したかった」と説明。ゆかりの深い場所での惨劇に胸を痛めていた。
事務所によると、この日の予定にはアキバ訪問はなかった。朝から国会内に滞在、午後1時開始の衆院本会議に出席の日程だったが、本人が決断。わずかな空き時間を利用して現場に駆け付けたため、事務所も当初、訪問を把握していなかったという。
麻生氏は、10誌以上の漫画雑誌を併読する政界きっての漫画オタク。外相時代に日本のサブカルチャー発信地として「アキバ」を世界にアピールした。06、07年の自民党総裁選で計3回、街頭演説し「自称『秋葉原オタク』の皆さん」と若者に呼び掛け、麻生人気を本物にした。
麻生氏の周辺は「本人は『まさかアキバで…』と事件に衝撃を受けていた。やっとお悔やみを申し上げることができたという心境だろう」と話していた。
(2008年6月14日06時01分 スポーツ報知)
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