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FNN(フジテレビ系)

G8法相会合 児童ポルノについて、「児童の性的搾取を非難し弾劾する」との共同宣言採択

盗撮など、年々被害に遭う子どもが増えている児童ポルノ事件。13日に閉幕したG8法相会合では、児童ポルノについて、「あらゆる形態による児童の性的搾取を非難し、弾劾する」という共同宣言が採択された。
児童ポルノ禁止法違反の元被告は「最近、水着の女の子のDVDを買うこともあるんだけど、11(歳)とか、そっちの方で我慢してるっていうのが実情でしょうか」と話した。
20年以上児童ポルノを収集していたという男性は、2008年1月、収集した児童ポルノを販売し逮捕され、有罪判決を受けた。
児童ポルノ禁止法違反の元被告は「(児童ポルノに興味を持ち始めたきっかけは?)親が会社の寮に住んでたんです。女の子が裸で戯れる、休みの日とか、裏庭とかで戯れてるじゃないですか。そういうのを見て、そこからですね。子どもの時に。思春期のころですからね」と語った。
インターネットにはんらんする児童ポルノ。
インターネット・ホットラインセンターの吉川誠司センター長は、「いくらでも(検索結果が)ヒットします。上位に上がってくるの全部そうですよ。全部販売サイトです」と説明した。
サンプル画像には、未成年に見える少女たちの多くの画像があった。
日本では、違法な販売サイトが横行している。
盗撮など、年々被害に遭う子どもたちが増えているという児童ポルノ事件。
東京地検の池田美穂検事は、大量の段ボール箱を指し、「これがですね、1つの事件で押収された証拠品。全部で1個の事件です。だいたい4万枚くらいCD-Rありますけども」と語った。
一度撮影されると、大量にコピーされ、インターネットで販売されるケースがあとを絶たない。
池田検事は「出会い系サイトとかで、出会った人と児童買春とかする際に撮影されてしまって、製造されてしまったり」と話した。
インターネット上で、自分の児童ポルノ画像を見つけたという女性の手記には、「わたしは血の気が引いて、一瞬気を失いかけました。自分の部屋やお風呂などで撮られたものでした。この写真を撮ったのは、わたしの父でした」と書かれていた。
日本ユニセフ協会の中井裕真広報室長は「どこかで誰かが、自分のその映像を見てるかもしれない、持ってるかもしれないという恐怖に常にさいなまれながら、被害者は生きていかなくてはいけないという、非常に深刻な人権侵害」と話した。
G8(主要8カ国)で、児童ポルノの単純所持が禁じられていないのは、日本とロシアだけとなっている。
13日に閉会したG8司法相会合では、インターネット上にはんらんする児童ポルノについて、「あらゆる形態による児童の性的搾取を非難し、弾劾する」と、共同宣言が採択された。
日本でも今週、与党が、児童ポルノの単純所持を禁じる改正法案を国会に提出した。
一方、この法案に反対する人もいる。
川村百合弁護士は「児童ポルノとは、『衣服の全部、または一部をつけない児童の姿態であって、性欲を興奮させ、または刺激するもの』というふうに、法案では(現在)定義されているんですけれども、そうだとすると、自分のお子さんの乳児、あるいは幼児のころの裸の写真を持っているだけでも処罰されるおそれがあると」と話した。

[13日20時17分更新]

Fuji News Network.


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