西成署の近くでにらみ合う警官隊と労働者ら=13日午後11時51分、大阪市西成区、高橋一徳撮影盾を持った警察官らともみあう労働者ら=14日午前0時31分、大阪市西成区、川村直子撮影盾を持った機動隊員とにらみ合う労働者ら=13日午後11時、大阪市西成区、川村直子撮影(写真は一部修整してあります) ※写真をクリックすると拡大します
13日夜、大阪市西成区萩之茶屋2丁目の大阪府警西成署の前に「あいりん地区」(釜ケ崎)の労働者ら約300人が集まり、「警官による暴行を許さない」などと抗議して、同署に向けて空き瓶を投げつけるなどの騒ぎを起こした。署は入り口を封鎖する一方、府警から機動隊員100人以上が出動。この騒ぎで8人を建造物侵入や公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。大阪市消防局によると、警察官を含め7人が負傷した。
同署などによると、労働者を支援する釜ケ崎地域合同労働組合が「労働者が警官に暴行を受けた」とする趣旨のビラを配り、同日午後5時半に署の前に集まって抗議するよう呼びかけたという。署の周囲に集まった労働者らの一部が空き瓶を署に向かって投げたり、機動隊員らに自転車を投げつけたりした。角材や鉄棒で警察官を殴ったり、駐車中の車に放火しようとしたりする者もいた。
同労組幹部は「12日午後、男性が同区内の飲食店員の態度に腹を立てて抗議したところ、駆けつけた西成署員に署内で暴行を受けた」と主張。西成署は「取り調べの際、男性に暴行を加えた事実はない」としている。