社会
柏原病院へ医師派遣 神戸大、人材育成図る
医師不足が深刻な兵庫県立柏原病院(丹波市)の医師確保策として、県と市は十三日、神戸大に「地域医療循環型人材育成プログラム」事業を委託し、継続的に医師が供給される仕組みを整えたと発表した。プログラムに参加する医師が一定期間、大学と同病院で勤務することで、高度医療と地域医療の経験ができるうえ、病院にとっては医師確保につながる。
同病院は丹波地域の中核に位置づけられているが、医師数はピークだった二〇〇二年の四十五人に比べ、現在は十九人に減少。脳神経外科、麻酔科などが休診。救急患者の市外搬送が約五割にまで達している。
同プログラムは、医師が大学と柏原病院で一定期間勤務し、同病院の医師確保だけでなく、幅広い診療に対応できる人材を育成する仕組み。年間の運営費として県が一億五百万円、市が五千二百五十万円を支出し、神戸大に事業を委託する。
今秋には神戸大から五人の医師が派遣される予定。神戸大は今後、プログラムへの参加者を約二十人募り、同病院への医師派遣を継続できるようにする。
医師は半年-一年余り勤めた後、別のプログラム参加者と交代し、地方勤務が長引くことへの懸念をぬぐう。神戸大医学部付属病院の杉村和朗病院長は「大学へ帰る保証をすることで、地域医療を経験する機会として積極的にとらえられるはず」とする。(小林良多)
(6/13 22:31)
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