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【社会】

無線技士試験問題漏えい 天白区の会社内講習で

2008年6月13日 夕刊

 名古屋市天白区の情報技術関連会社「ベータテック」の社員が、携帯電話の無線基地局の管理業務を行うことができる国家資格「第1級陸上特殊無線技士」の社内講習に際し、受験する別の社員に対し、事前に試験問題を漏らしていたことが13日、分かった。指導した社員は同資格保有者で、筆記試験前の講習を担当していた。東海総合通信局が、問題漏えいの経緯などを調べている。

 同通信局は、試験問題の作成・管理を委託している日本無線協会(東京)に対し再発防止に努めるよう指導するとともに、ベータテックに対し当面、同資格の保有者が受験指導を行うことを認めない方針。同協会は、有資格者を多く抱える企業などに講習の実施などを任せていた。

 第1級陸上特殊無線技士の試験の受験者は、有資格者から54時間の講習を受けた後、筆記試験を受験し合否が決まる。

 同通信局が管轄する愛知、岐阜、三重、静岡の県民が対象の試験は昨年度、計3回行われ581人が受験。合格率は約25%で「狭き門」となっている。

 

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