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ページ更新時間:2008年6月13日(金) 13時55分

加藤容疑者「犯行をためらっていた」

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 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、逮捕された男が犯行の直前、現場周辺をトラックで走行していたことについて、「犯行をためらっていた」と供述していることが新たにわかりました。

 殺人未遂の現行犯で逮捕された加藤智大容疑者(25)は、正午前にトラックで秋葉原に到着し、その後、現場周辺を走り回っていました。

 現場から西に400メートルほど離れたマンションの防犯カメラには、午後0時15分と26分に加藤容疑者が乗っていたと見られるトラックが走り去る姿が映っていました。また、午後0時24分には、現場から北西に500メートルから600メートル離れたビルの防犯カメラにもトラックの姿が映っていました。

 このように加藤容疑者は歩行者天国が始まった正午以降も、30分にわたって周辺の道路を走り回っていましたが、その後の調べに対し、「犯行をためらっていた」と供述していることが新たにわかりました。

 一方、犯行の詳細も明らかになってきました。加藤容疑者はトラックで交差点にいた川口隆裕さんと藤野和倫さん、中村勝彦さんをはねた後、トラックを乗り捨てました。そして、近くにいた武藤舞さん、小岩和弘さんを刺したと見られています。

 また、松井満さんは交差点で腹を刺され倒れていて、およそ80メートル離れた路上では宮本直樹さんが胸を刺されました。

 「(Q.加藤容疑者は夜眠れていますか)取り調べが遅くまで続いているようだ。夜12時くらいまで」(加藤容疑者の弁護士)

 調べに対し加藤容疑者は、「ウソはつきません」と素直に応じているということですが、「会社が悪い、親が悪い、社会が悪い」などと責任を転嫁するような供述もしていて、警視庁はさらに動機を追及しています。(13日11:14)