現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

無資格教諭が調理実習、補講最大128時間 福岡の高校

2008年6月13日18時4分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 北九州市小倉北区の私立真颯館(しんそうかん)高校(原口和生校長)で、調理科の男性教諭(57)が5月末までの9カ月間、無資格のまま授業をしていたことが分かった。教諭は採用時に調理師免許を改ざんして学校に提出しており、学校は原本を確認していなかった。教諭が受け持った調理実習の授業は無効になり、同校は調理科の在校生108人に対し最大128時間の補講をする。教諭は13日付で解雇された。

 同校によると、男性教諭は昨年9月に採用。その際、95年5月に調理師資格を取ったとする免許のコピーを提出したが、実際に免許を取得したのは03年3月だったことが外部からの指摘でわかった。

 学校や厚労省の説明では、調理実習の教員資格を得るには原則として免許取得後10年以上が必要。このため男性教諭が行った調理実習の授業は無効となり、学校は3年生で128時間、2年生で86時間、1年生で21時間の補講をする。卒業生は別の教諭が担当したため、影響はない。正規の授業で規定単位を取って卒業すれば、調理師試験を受けずに免許を申請できる。

 男性教諭は「大変なことをしてしまい、申し訳ない」と話しているという。

 同校を運営する学校法人真颯館の川崎哲雄常務理事は「免許を改ざんしているとは夢にも思わなかった。原本を確認しなかったのは学校のミスで、生徒や保護者に申し訳ない」と話した。

 同校は99年に調理科を新設し、九州工業高校から校名を変更した。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内