サミットを目前にして札幌市にとっては頭の痛い問題です。
洞爺湖サミットでは世界各国から非政府組織=NGOのメンバーも大勢、集まってきます。しかし、問題はその宿泊先です。どこに泊まるのかが宙に浮いたままです。
(国際交流キャンプ札幌実行委・本多さゆみさん)「恐らく1000人から2000人の人が札幌に来るだろうと予想したので…」
こう話すのは、札幌の市民グループのメンバーです。今回の洞爺湖サミットでは国内外から実に2万人ものNGOメンバーがやって来ると予想されています。しかし、このうち、2000人ほどはテントを持参するなど、宿泊地を決めずに来道し、札幌に集結するとみられているのです。
NGO側は4月末、札幌市へ、宿泊施設や公園を炊事場などを整えた上で提供して欲しいと要請しました。しかし、市側は…。
(札幌市サミット支援担当部・井上力部長)「200万都市の中で2000人規模の宿泊の場所を市民に影響を及ぼさずに探すのは極めて困難であった」
実際に候補地となった場所を尋ねると…。
(奥山記者)「候補に挙がった場所の多くは住宅地が近く、大半は現実的ではありませんでした」
また、公共の宿泊施設やキャンプ場もサミットの時期はどこも予約で満杯…。宿泊地探しは手詰まりとなっているのです。
(国際交流キャンプ札幌実行委・本多さゆみさん)「サミットの提言活動などのために来ているのに、無益なトラブルはない方がいいと、来る人たちも思っているし。絶対、どこか寝る場所は必要なんです…」
今のところ打開策はなく、このままだと大通公園などで大勢が野宿という事態にもなりかねません。
(2008年6月12日(木)「どさんこワイド180」)
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