2008年05月13日 更新
【F1】“浪人”佐藤琢磨、ホンダ目指す!バリケロと「1」争う
スーパーアグリのマシンを操る琢磨。来季はホンダからF1復帰がなるか(ロイター)
トルコGP開幕直前に発表されたスーパーアグリの撤退。ドライバーの佐藤琢磨(31)はシーズン序盤で“浪人生活”を強いられることになった。05年11月の結成当時から同チームを支援してきたホンダは12日、来季体制を「未定」としたが、ジェンソン・バトン(28)がすでに残留を明言。事実上、残り1席となったホンダへの琢磨の加入はあるのか−。
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気になる琢磨の将来。ホンダ広報は12日、「まだ直接接触しておらず、これから交渉を始める段階です」と説明。会談を持つことを認めた。トルコGP会場を訪れた同社の大島裕志・モータースポーツ担当執行役員が示唆したように、琢磨の帰国後に交渉を開始するとみられる。
何とも皮肉な展開だ。ホンダは前身のBAR最終年の05年夏、同年限りで退団するはずだったバトンの後継にバリケロと契約した。ところがバトンが翻意して残留し、年間1ポイントと低迷した琢磨の退団が決定。ホンダは「日本人選手を見捨てた」と批判された。
同年11月に設立され、琢磨をエースドライバーに据えたスーパーアグリへの支援で矛先をかわしたホンダだが、今度はスーパーアグリが撤退。2年半にわたる支援活動にもかかわらず、ホンダは一部のファンから批判され、琢磨の復帰を求める声が高まっている。
さらに、スーパーアグリ参戦初年度の06年はともかく、昨季はバリケロが入賞ゼロに終わる一方、琢磨は“1年落ち”の旧車体で2度の入賞を実現した。ここ1年あまりの勢いをみれば、今回は琢磨がバリケロを弾き出しても、おかしくはない状況だ。
スーパーアグリが撤退を発表する以前からホンダF1は、来季に向けた契約延長を求めていたバリケロに対し、回答を保留してきた。チームのニック・フライ最高経営責任者は「琢磨はホンダが育てたドライバーであり、過去に十分な実績も残している。できる限りの支援をしたい」と語る。
BAR時代の04年にコンストラクターズ部門2位に躍進した「琢磨&バトン」の名コンビ復活は、決して否定できない情勢になってきた。
(石原有記)
★アグリ撤退発表後ホンダに電話200件
ホンダ広報部はスーパーアグリがF1撤退を発表した6日と翌7日に「ファンの方から電話だけで100件ずつ、計200件ほどのご意見をいただきました」と明らかにした。メールでの投書は未集計で、内容の内訳は非公表としているが、ホンダが支援継続の条件をスーパーアグリの自立としていた点には「賛否両論」があったという。
★バリケロは史上最多257戦でアピール
バリケロはトルコGPで“史上最多”となる通算257戦出場の記録を達成。決勝出場数では255となるため、厳格な定義ではパトレーゼによる256戦の記録を更新していないが、「300戦出場を目指したい」と、早くも次の目標を設定した。間接的ながらホンダへの残留希望をアピールした格好で、琢磨とのシート争奪戦が濃厚になってきた。
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