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【スーパーアグリF1撤退】佐藤琢磨の今後
2008年5月6日
スーパーアグリ(SAF1)のF1撤退で注目されるのは佐藤琢磨の今後。今季中の他チームからの復活はかなり厳しいだろうが、あくまでも推測という前提で考えられる可能性のひとつに、来季、2009年からホンダ(HRF1)のルーベンス・バリチェロと交代する線がある。
06年から琢磨に代わるかたちでHRF1入りした大ベテランだが、どうも調子がよくない。バリチェロは今季中にF1通算最多出場の新記録を達成するので、それを花道に琢磨と交代……、というのが日本のファンの描く構図だろう。ホンダとしてもホームコースの鈴鹿で3年ぶりに日本GPが開催される来季に関しては、人気と実力を兼ね備えた琢磨のシートは確保したいはずだし、琢磨のシート喪失に関する世論の反発も抑えたい。
ホンダがSAF1に代わるエンジン供給チームを探して、そこに琢磨を送り込むという手もある。ただ、メーカー直系チーム全盛の今、候補となるチームは少ない。考えられるのはトロロッソがレッドブルから売却されて新たなチーム体制になった場合くらいのものだ。
あとは評価を高めている琢磨が、完全独力でHRF1以外のチームのシートを確保するしかない。ただ、その場合、ホンダへの風あたりはきついままだろうが……。ちなみに、最近ホンダが中国での事業に関する税務調査を受けるなどしていたことも、同社がSAF1への支援大幅増を決断しなかった遠因かもしれない。
《遠藤俊幸》
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