新聞や郵便物以外に、毎日大量に入るチラシのたぐい……人によってはたしかに、夜中に入れて回る者もいる。
なのでさほど気にしなかったのだが、未明、とっくにマナーにしておいたケータイメールを見ると、友人の編集者K氏から、
「先日、帰郷しました。おみやげをポストに入れましたので、ご賞味あれ。ですが、お口に合うかどうかはわかりません」とのこと。
ポストにはたしかに、持ち重りのする包みが。
あやしい褐色のペーストが詰まった「真かに漬け」と、これはさわやかそうな「ゆず胡椒」である。
かに漬け……そういえばたしかKさん、故郷の珍味で「がに漬け」というのがあると仰っていた。
故郷は、佐賀である。
発音は絶対に「ガニ漬け」だったのだが、パッケージは「真かに漬け」……いや、よくある。
北海道でも、あきらかに《ケガニ》なものを、リムジンバスなんかのゆるいパンフレットには、
「ゆでたて、毛かに」とか書いてあるし。
ガニ……って音がイメージ悪いとでも思っているのかな。
なのでさほど気にしなかったのだが、未明、とっくにマナーにしておいたケータイメールを見ると、友人の編集者K氏から、
「先日、帰郷しました。おみやげをポストに入れましたので、ご賞味あれ。ですが、お口に合うかどうかはわかりません」とのこと。
ポストにはたしかに、持ち重りのする包みが。
あやしい褐色のペーストが詰まった「真かに漬け」と、これはさわやかそうな「ゆず胡椒」である。
故郷は、佐賀である。
発音は絶対に「ガニ漬け」だったのだが、パッケージは「真かに漬け」……いや、よくある。
北海道でも、あきらかに《ケガニ》なものを、リムジンバスなんかのゆるいパンフレットには、
「ゆでたて、毛かに」とか書いてあるし。
ガニ……って音がイメージ悪いとでも思っているのかな。
だいたい、ケガニの場合は《毛》だけですごいんだからさ。
小さめのナメタケの瓶のような、大きめの塩ウニのような瓶を空けると、プラスチックの中ぶたがあり、こいつをめくると、ほんわり磯の香り。
香りは、いわゆる「かにみそ」だ。
ティースプーンを出して、少し掬って、舐めてみる。
う〜、うまい!!
かにみその濃厚な香りに、明らかに殻ごと叩いたジャリジャリ感、加えて、かなりの塩度。
わかりやすくたとえれば、いわゆるかにみそ(生とか茹でたてではなく瓶詰めのやつ)に、アンチョビのしょっぱさとコクを加え、しかし脂はゼロといったところか。
続けて舐めるが、辛口の清酒か白いご飯が欲しくなる。
さじの先に取ったひとかけで、この威力。
瓶一本ともなれば、どれだけのパワーが秘められているというのだ!!
瓶詰めの場合、塩辛でもいくらでも、口を付けたさじをふたたび瓶に入れることはしない。
腐敗が怖いからだ。
それゆえ、取り出しさじ、取り皿、舐めるためのさじ……という手はずになる。
ワンセットを自室に用意し、本体瓶は冷蔵した。
これはやばいぞ。
おそるべし、ガニ漬け!
香りは、いわゆる「かにみそ」だ。
ティースプーンを出して、少し掬って、舐めてみる。
わかりやすくたとえれば、いわゆるかにみそ(生とか茹でたてではなく瓶詰めのやつ)に、アンチョビのしょっぱさとコクを加え、しかし脂はゼロといったところか。
続けて舐めるが、辛口の清酒か白いご飯が欲しくなる。
さじの先に取ったひとかけで、この威力。
瓶一本ともなれば、どれだけのパワーが秘められているというのだ!!
腐敗が怖いからだ。
それゆえ、取り出しさじ、取り皿、舐めるためのさじ……という手はずになる。
ワンセットを自室に用意し、本体瓶は冷蔵した。
これはやばいぞ。
おそるべし、ガニ漬け!
使い道に困るぞ、ガニ!!
清酒をぶら下げて来る人がいたら、小皿にわけてあげるので、いっしょに賞味しましょう。
深夜、『プリズン・ブレイク シーズンU』などを見ながら、日本酒とガニ漬け……至福ですな。
Kさんありがとう。
てっきり、ワイン・ウィスキー系だとばかり決め付けていたのですが…。
ならば、いつかお勧めのお米と日本酒、お持ちいたします。(連れに持たせます)