2008年06月11日

まじやべ、がに漬け、うまい!

 先日、自室で原稿をいじっているとき、何か外のポストに異音を感じたような気がした。
 新聞や郵便物以外に、毎日大量に入るチラシのたぐい……人によってはたしかに、夜中に入れて回る者もいる。
 なのでさほど気にしなかったのだが、未明、とっくにマナーにしておいたケータイメールを見ると、友人の編集者K氏から、
「先日、帰郷しました。おみやげをポストに入れましたので、ご賞味あれ。ですが、お口に合うかどうかはわかりません」とのこと。
 ポストにはたしかに、持ち重りのする包みが。
 あやしい褐色のペーストが詰まった「真かに漬け」と、これはさわやかそうな「ゆず胡椒」である。

 かに漬け……そういえばたしかKさん、故郷の珍味で「がに漬け」というのがあると仰っていた。
 故郷は、佐賀である。
 発音は絶対に「ガニ漬け」だったのだが、パッケージは「真かに漬け」……いや、よくある。
 北海道でも、あきらかに《ケガニ》なものを、リムジンバスなんかのゆるいパンフレットには、
「ゆでたて、毛かに」とか書いてあるし。
 ガニ……って音がイメージ悪いとでも思っているのかな。
 だいたい、ケガニの場合は《毛》だけですごいんだからさ。

 小さめのナメタケの瓶のような、大きめの塩ウニのような瓶を空けると、プラスチックの中ぶたがあり、こいつをめくると、ほんわり磯の香り。
 香りは、いわゆる「かにみそ」だ。
 ティースプーンを出して、少し掬って、舐めてみる。

 う〜、うまい!!

 かにみその濃厚な香りに、明らかに殻ごと叩いたジャリジャリ感、加えて、かなりの塩度。
 わかりやすくたとえれば、いわゆるかにみそ(生とか茹でたてではなく瓶詰めのやつ)に、アンチョビのしょっぱさとコクを加え、しかし脂はゼロといったところか。
 続けて舐めるが、辛口の清酒か白いご飯が欲しくなる。
 さじの先に取ったひとかけで、この威力。
 瓶一本ともなれば、どれだけのパワーが秘められているというのだ!!

 瓶詰めの場合、塩辛でもいくらでも、口を付けたさじをふたたび瓶に入れることはしない。
 腐敗が怖いからだ。
 それゆえ、取り出しさじ、取り皿、舐めるためのさじ……という手はずになる。
 ワンセットを自室に用意し、本体瓶は冷蔵した。
 これはやばいぞ。
 おそるべし、ガニ漬け!
 使い道に困るぞ、ガニ!!

 清酒をぶら下げて来る人がいたら、小皿にわけてあげるので、いっしょに賞味しましょう。
 深夜、『プリズン・ブレイク シーズンU』などを見ながら、日本酒とガニ漬け……至福ですな。

 Kさんありがとう。
posted by TAKAGISM at 18:28| Comment(1) | 雑感
この記事へのコメント
高木さんは、日本酒もお飲みになるのですか?
てっきり、ワイン・ウィスキー系だとばかり決め付けていたのですが…。

ならば、いつかお勧めのお米と日本酒、お持ちいたします。(連れに持たせます)
Posted by 心哲 at 2008年06月12日 12:21
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。