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自殺の三輪中で「取材を受けません」!マスコミ被害?

【PJ 2006年10月18日】− 西日本新聞によると、教師の不用意な発言が引き金となり、いじめを苦に男子生徒(13)が自殺した福岡県筑前町の三輪中学校父母教師会が17日に、全校生徒に「私は取材を受けません」と書かれたオレンジのカードを配布したそうだ。このカードは生徒が取材に応じたくない場合、マスコミ記者らに見せることを想定しているという。同会は「保護者から取材を断りきれない生徒もいるとの声が上がり、カードを作った。取材拒否を生徒に強いるものではない」としているそうだ。

 この記事からは2つの問題が浮かび上がってくる。一つはいうまでもなく、マスコミの集団的過熱報道(メディアスクラム)による報道被害だ。学校周辺にマスコミがたむろし、構内から出てきた生徒に容赦なく取材をする姿を、同校の教師や父母が危惧(きぐ)したのだろう。マスコミの生態を知らぬ中学生が、怒とうのごとく取材攻勢をかけてくるマスコミに接すれば、ますます気が動転して勉学などに勤しむどころではなくなってしまうだろう。

 もう一つは、学校の隠蔽(いんぺい)体質を助長してしまいかねないという危惧(きぐ)だ。教師の発言が原因で生徒が自殺に追い込まれたならば、事件を起こした学校側は生徒をマスコミのメディアスクラムから保護する一方で、事実をきちっと世間に伝える必要がある。それこそ、学校の情報開示と説明責任が問われているのである。教師がほおかむりし、生徒の口をふさいだのでは、問題の解決どころではなくなってしまう。

 マスコミは事件の事実関係を明らかにし、その対応策につながる報道をするのが責務である。その端緒を知るために生徒への直接取材は不可欠な要素であることは確かだ。しかし、それには節度が必要だ。なにしろ、取材対象は未成年なのだから。「私は取材を受けません」というメッセージを、マスコミは真摯(しんし)に受け止め、生徒への取材は自制を持ってせねばならない。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 大森勇三【 東京都 】
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