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対処法【1】穴の大きさを小さくし、必ずネズミ返しをつける
穴の大きさを「16ミリ」から「12ミリ」の間で試してみてください
富良野市の妙案では、ハチとり器にあける穴の大きさは「16ミリ」でした。同市で発生するのは主に「オオスズメバチ」という最大級スズメバチで、穴の大きさも大きめに設計されています。
一方、都市部で発生するのは二回りほど小さな「キイロスズメバチ」であることが多く、その場合は16ミリより小さな穴で対応すれば、より確実につかまえることができると思われます。さらに、図解している「ねずみ返し」をつければより効果的です。
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対処法【2】液をこまめにつぎ足す
液面を常に7センチくらいの高さに保つようにしてください
寄せられたご意見には「最初のころはちゃんとかかったのに、時間が経つに従い逃げ出すようになった」という声が多く見られました。
スズメバチにはおなかいっぱいになるまで液体を吸う習性があります。そして、その結果体が重くなり飛び上がれず、おぼれてしまう、というのがこのハチとり器にハチがかかる仕組みでもあります。ハチが満腹になるよう、液はこまめに継ぎ足してください。
※ 液の補給は、「夜〜明け方」のハチが行動しない時間帯に行うと安全です。
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対処法【3】安全な場所にぶらさげる
人が作業する場所から3m以上離し、できるだけ高い場所に設置してください
ハチとり器を設置することでハチが以前より集まってきた」という声も見られました。
しかし、ハチとり器にハチが集まるということは、近くにハチの巣があるということです。スズメバチは神出鬼没です。たとえ設置をやめても、温かい場所を好む性質上、干した洗濯物や布団の間に紛れ込んでいたり、家の戸袋などに潜む可能性があります。
ハチは3m以上離れた場所では危害を加えません。そこで、ハチとり器を安全圏に設置し、そこに引きつけることで、予期せぬ事故を防ぐ効果が期待できます。
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対処法【4】保健所などに連絡する
ハチの巣を発見し危険を感じるようでしたら、保健所などへ連絡してください
「ハチとり器に入るハチの数が多すぎ困っている」という方は、自宅の近くにハチの巣があると考えられます。
秋は次の年に子孫を残すため、最もハチの数が増え、なおかつ敵から身を守ろうと、ハチの攻撃性も高くなっています。多ければ、一つの巣に千匹以上のハチが生息している場合もあり、巣から3m以内に接近すれば、激しい攻撃を受ける危険性があります。
スズメバチは「害虫を食べる益虫」ですので、できれば上記の【1】から【3】の対処法で攻撃性の強い働きバチの数を減らし共存すことが望ましいのですが、万一近くに巨大なハチの巣を見つけ、危険を感じるようでしたら、速やかに保健所などに連絡を入れて、巣の除去を相談してみてください。
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