スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』
市川右近、市川段治郎、市川笑也ほか。6月9日から27日。中日劇場
【社会】借金数百万円踏み倒し 秋葉原殺傷の加藤容疑者2008年6月12日 夕刊 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、逮捕された派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が5月下旬、同僚に「数百万円の借金がある」と打ち明けていたことが分かった。警視庁万世橋署捜査本部は、自らの生い立ちへの不満や交友関係をめぐり疎外感を募らせていた同容疑者が、金銭的なトラブルも加わってさらに精神的に追い込まれた可能性があるとみて、裏付けを進めている。 勤務先の関東自動車工業東富士工場(静岡県裾野市)の20代の同僚男性によると、同社派遣社員の削減方針が明らかになった5月下旬、加藤容疑者は仕事の休憩時間に「派遣社員全員が人員削減の対象になるそうだ」と相談。男性に「車関係で借金が数百万円ある。踏み倒して取り立ての人から逃げて静岡にきた。困った」と打ち明け、落ち込んだ様子だったという。 加藤容疑者が犯行予告や準備の進ちょく状況を克明に書き込んでいた携帯電話専用の掲示板には「彼女がいれば、仕事を辞めることも、車をなくすことも、夜逃げすることも、携帯依存になることもなかった」と書き込まれている。 これまでの調べで、加藤容疑者は犯行に使用したトラックのレンタカー代金に充てるために、犯行前日に秋葉原でパソコンとゲームソフトを売却。逮捕当時、所持金は約2万円ほどだったことが判明している。捜査本部は、同容疑者が金銭面でも追い詰められていたことが事件を誘発した背景の一つである可能性もあるとみている。
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