「全島奉納角力大会」で新人賞を獲得し、盾を手に笑顔の大城さん=7日、八重瀬町具志頭の港川漁港
【八重瀬】沖縄角力(ずもう)で、一般男性と同じ土俵でぶつかり合う「一般の部」に挑戦する初の“女性力士”が話題になっている。岩手県出身で父親が県出身の大城梨沙さん(25)=久米島町=がその人。琉球王朝時代に始まったとも言われる伝統の沖縄角力に新風を吹き込むヒロインとして、ファンや協会関係者から期待を集める。大城さんは、7日に八重瀬町で開かれた港川ハーレーの併設イベント「全島奉納角力大会」で、体重70キロ以下の選手で争われる一般の部軽量級に出場。男性2人に土を付け8強に進出し「新人賞」を獲得した。
5月末に開かれた300年以上の伝統がある「牧志ウガン奉納大角力大会」にも、一般の部軽量級で女性として初出場した。
沖縄角力協会によると、地方大会の小学生や中学生の部に女性が出場することはあるが、県大会一般の部で活躍する女性選手は、大城さんが初めて。同協会の金城明事務局長は「大城さんの出場する大会は次はいつ開かれるのか、という問い合わせも続々と来ている。沖縄角力の普及を担ってくれるアイドルができたと喜んでいる」と話す。
兄の影響で小学校2年生の時から柔道を始めた大城さんは、国士舘大学在学時に世界大学女子柔道体重別選手権大会63キロ級個人で3位入賞を果たすなど、国内外で活躍してきた。
結婚を機に久米島に移り住んだが、県内には女子の柔道人口が少ない上、練習環境も十分でないことから、柔道の練習の一環で沖縄角力を始めた。
取り組み相手は全員が男性だが「これまでも柔道の練習相手は、男性が多かった。抵抗は全然ない」ときっぱり。「沖縄角力をすることで、柔道を続けていくための技術や体力維持につなげたい。負けず嫌いなので、出るからには勝ちたい。上を狙えるように、課題を克服できるよう努力したい」と闘志を燃やしている。(上原あやの)
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