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米国産牛肉:集会参加者は70万人? 推計に開き

 警察当局は、10日夜にソウル市中心部の世宗路一帯で開かれた米国産牛肉の輸入に反対するキャンドル集会への参加者数は8万人だったと発表した。これに対し、主催者の狂牛病国民対策会議は警察発表の9倍に当たる70万人が集まったと主張した。なぜ数字にこんなにも開きがあるのか。

 デモ隊はステージが設置された世宗路交差点から徳寿宮大韓門前までの間に座り込んだ。大韓門から崇礼門(南大門)に至る道路、西小門路、小公路、鍾路などでも交通規制が敷かれ、市民が座ってろうそくをともしたり、デモ行進を行ったりした。世宗路交差点から崇礼門までの道路は直線距離で1.08キロ、幅45メートルだ。面積に換算すると4万8600平方メートルになる。

 対策会議の推計では、世宗路交差点から崇礼門までの道路に1平方メートル当たり14人、警察推計では同1.6人が集まった計算になる。1坪(3.3平方メートル)で計算すると、47.6人(対策会議推計)、5.4人(警察推計)となる。

 警察関係者は「1坪のスペースに人が密集して座った場合で5人、立っている場合で7、8人だ。推計担当者の見方によって計算基準がやや異なることもある」と話した。

 40日以上も続くキャンドル集会では、毎回警察と主催者側の発表が大きく食い違っている。集会開始以来初めて警察が放水を行い、警察特殊部隊を投入した先月31日の集会では、主催者側が10万人と発表したが、警察発表は4万人だった。

 鉄パイプが登場した7日の集会でも警察は4万2000人と推計したが、主催者側は20万人が集まったと主張した。

 1987年6月の民主化闘争以降で最大規模とされる2004年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領弾劾反対キャンドル集会には、警察発表で13万人が集まった。これに対し、主催者側は動員数を20万人と推計した。

 キャンドル集会の参加者数をめぐり論争が起きるや、インターネット上では一般市民も試算を示した。「DCインサイド」などポータルサイトでは11日、一般市民が「デッド・ミクセル・テスト」というソフトウエアを使い参加者数を算出した。その結果、21万4000‐25万9900人という数字が出た。これはキャンドル集会の参加者が集まっている現場写真に写った光点の数をソフトウエアを使って数えたものだ。デッド・ミクセル・テストは通常、デジタルカメラ写真の不良画素を検出するのに使用されるソフトウエア。

キム・ギョンファ記者

【ニュース特集】米国産牛肉輸入問題

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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