効能や再販売の方法について虚偽の説明を受け、計約1億円分の商品を買わされたとして、全国の主婦ら6人が11日、水に波動を与える電気機器を販売した「バイオシーパルス」(福岡市博多区)の社長ら4人について、詐欺容疑で県警博多署に告訴状を提出した。同署は受理するかどうか検討する。
代理人の弁護士によると、6人は04年2月以降、同社から「それぞれの人にあった水を作れる」などという説明を受けて健康機器などを購入したが、効用はなかったと主張している。同社は別の購入者を紹介すれば紹介料を支払う連鎖販売を展開し、購入額は1人約600万〜5400万円に上ったという。
同社は告訴を受け、「大変遺憾で残念だ」としている。
告訴状を出した6人は5月、同社などを相手取り、東京地裁に損害賠償請求訴訟を起こしている。経産省も同月、同社の営業方法が特定商取引法違反にあたるとして、連鎖販売に関して6カ月の取引停止命令を出した。