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<秋葉原殺傷>ネット犯行予告、警察通報を期待…容疑者供述

6月12日2時31分配信 毎日新聞


 東京・秋葉原で8日、17人が殺傷された事件で、加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が警視庁万世橋署捜査本部の調べに対し、「ネットに犯行予告を書けば、誰かが通報して警察が自分を止めてくれるかもしれないと思った」と供述していることが分かった。この「犯行予告」を携帯電話サイトの掲示板で見た利用者から、事件前、連絡が数十件もサイトの運営会社に寄せられていたことも判明。しかし、日曜日で休みだったため気付かず、警察に通報されなかった。

 加藤容疑者は、掲示板への書き込みについて「日ごろから日記代わりに使っていた」と供述。事件直前の書き込みで誰かが止めてくれることを期待していた旨を供述している。

 警察当局によると、サイトを運営していたのは、滋賀県栗東市にある情報提供サービス会社。携帯電話で接続できるサイト「究極交流掲示板(改)」(究改)を運営しており、加藤容疑者が「秋葉原で人を殺します」というスレッド(特定の話題に関する投稿の集まり)を立ち上げていた。事件の8日に、「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」(午前5時21分)「時間だ出かけよう」(同6時31分)「秋葉原ついた」(同11時45分)−−などと「犯行予告」をした。

 加藤容疑者の書き込みをみて、「危ないのではないか」などの連絡が数十件、メールなどで運営会社に寄せられていた。しかし、同社は7、8日の土日は休みで人がいなかった。気付いたのは月曜になって社員が出勤してからだった。

 毎日新聞の電話取材にこの運営会社にいた社員は「(事件の犯行予告があった)掲示板を運営しているのは事実だが、担当者がいないので詳しい経緯は分からない」と話した。 警察庁は今回の事件を受け、インターネットの掲示板に殺人や爆破予告など犯罪を予告する記載を見つけた場合は、直接警察に110番するように電気通信事業者協会など関係4団体に要請。さらに、同庁の委託でネット上の違法・有害情報の通報を受け付ける「インターネット・ホットラインセンター」の態勢を拡充し、休日や夜間も犯罪予告などの緊急性を要する情報に対応することを決めた。【遠山和彦、石丸整】

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最終更新:6月12日2時31分

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