2008年6月11日 19時27分更新
岡山市が、下水道使用料の徴収について事務処理のミスをし、およそ100世帯から10年以上にわたって下水道使用料をとっていなかったと見られることがわかりました。
岡山市では、下水道の使用届けを出しているのに、使用料を払っていない世帯があることがわかったため、昨年度、すべての世帯について使用届けと使用料の徴収状況の照合を行いました。
その結果、110世帯について使用料の徴収をしていない、事務処理のミスがあることがわかりました。
市によりますと、各世帯が、どの時期に実際に下水道を使用していたか、詳しい状況はまだわからないということですが、ほとんどの世帯は、システムを電算化した平成10年より前から使用料の徴収をしていないということです。
下水道使用料は、標準的な家族4人の世帯で年間およそ3万円になるということで、この間、徴収できなかった額は最大で数千万円に上ると見られています。
市では、このことをことし3月末には把握していましたが、いまもどのくらいの額を徴収していなかったのか調査を始めていません。
岡山市の下水道事業は、毎年100億円を超える赤字を出していて財源の問題が議論されており、市の下水道局では、「市のミスから使用料を徴収できていなかったことは市民に申し訳なく思う。今後、こういうことがないように早急に対応したい」と話しています。