民放など68社が加盟する「デジタルラジオ推進協会」は11日、アナログテレビ放送が終了する11年7月以降、休止となる周波数帯を利用し、全国でワンセグ(携帯電話向け地上デジタル放送)方式によるデジタルラジオを放送する方針を明らかにした。デジタルラジオは現在のAM、FMのアナログラジオより高音質で、データ放送などを付加できる。簡易動画やデータを付加して携帯電話で受信できるサービスを展開し、普及を目指す。
同協会は03年10月から、東京都と大阪府でデジタルラジオの試験放送を行っており、デジタルラジオ対応の携帯電話などで聞くことができる。総務省は11年7月に地上アナログテレビ放送を終了する計画だが、現行のアナログラジオ放送は継続する。【川口雅浩】
毎日新聞 2008年6月11日 20時54分