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「書き込み、誰も見てくれない」 加藤容疑者、孤立供述

2008年6月12日3時1分

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 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)=静岡県裾野市=が、警視庁の調べに、事件当日に携帯サイトに書き込んだ「犯行予告」について、「色々書いているのに、誰も見てくれない」「見た人に犯行を止めてほしかった」などと話していることがわかった。

 加藤容疑者は、書き込みに対する反応のなさに不平を口にしているといい、職場や普段の生活における疎外感に加え、ネット上でも孤立感を深めていたと万世橋署捜査本部はみている。

 加藤容疑者は事件当日の8日早朝から、「秋葉原で人を殺します」とのタイトルで、犯行を予告する内容の書き込みをしていた。書き込みは「ネット中継」のように、自宅から現場に向かい、最後は決行を決意するまで自らの行動や気持ちを短文で書き込んでいた。

 書き込みは事件直前の「時間です」まで計30回に及んだが、この間に誰からも反応はなかったとされる。

 加藤容疑者は日頃から頻繁に携帯サイトに自らの気持ちなどを書き込んでおり、3日には「ネットですら無視されるし」「これを書けば人気者になれるかと思ったら、そんなことはないみたいね」「携帯ごしでも友達がいるはずだったのに」など、4日には「現実でも一人 ネットでも一人」と書いていた。

 掲示板への書き込みについては加藤容疑者は「日記のようなもので習慣になっていた」と話しているという。

 一方、同容疑者は事件について「申し訳なかった」と謝罪の言葉を口にし始めているという。

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