【台北・庄司哲也】尖閣諸島付近の日本領海で10日午前、台湾の遊漁船が海上保安庁の巡視船と接触し沈没した事故で、台湾外交部(外務省)は11日、尖閣諸島について「台湾の領土であり、主権を宣旨し、守ることに疑いの余地はない」とする声明を発表した。
同部は10日に、日本の在台湾交流窓口機関の交流協会台北事務所(池田維代表)に対し、事故原因の究明などを求める申し入れをしたが、主権問題には触れていなかった。11日付の台湾各紙が事故を大きく取り上げたことから、世論の圧力が加わり、強い姿勢を示す必要に迫られたとみられる。
毎日新聞 2008年6月12日 0時33分