【北京・大塚卓也】中国・上海株式市場は11日続落し、代表的な指標である上海総合株価指数は一時、前日終値比2.6%安の2992.35をつけ、約1カ月半ぶりに3000の大台を割り込んだ。中国人民銀行が先週末発表した預金準備率の追加引き上げを受けて、前日の10日に7.7%急落した流れが止まらず、企業業績の先行き悲観論が優勢になった。
終値は同1.57%安の3024.24。中国政府は4月24日に市場のてこ入れ策として、証券取引印紙税率を引き下げ、株価はその後3700台まで値を戻したが、この2日間の急落で効果がすべてはげ落ちた。
四川大地震を受け、当局が金融引き締めを緩和するとの観測も一部に出ていただけに、先週の引き締めを意外と受け止める声が出ている。
毎日新聞 2008年6月11日 17時55分(最終更新 6月11日 18時12分)