ヒューレット・パッカード(HP)は2008年6月10日から11日まで、ドイツのベルリンで新製品や新コンセプトを発表するイベント「CONNECTING YOUR WORLD BERLIN 2008」を開催した。第2世代の一体型デスクトップ「HP TouchSmart PC」や、米国などで販売中のVooDooブランドの超薄型ノートPC「Voodoo Envy 133」、ビジネス向けノートPC「Elite」シリーズなどを公開した。
第2世代のHP TouchSmart PCは、22型ワイド液晶ディスプレイを備えた薄型の一体型デスクトップ。ボディーのデザインを一新し、スリム化を図った。前世代のモデルと同様、ディスプレイを指でタッチしてさまざまな操作ができる。ソフトウエアを新開発し、Windows Media Centerと切り離すことで、従来よりも滑らかな動作を実現した。
コンシューマーPCグローバルビジネスユニット バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのリチャード・ウォーカー氏は、「いつも新製品を見せるとつれない顔をする妻や子どもたちが、自分の部屋に置きたいと言った」というように、前世代よりもデザインに力を入れていることを強調。
CPUにはCore 2 Duoを採用し、メモリーは標準で4GB、グラフィックスはチップセット内蔵機能またはNVIDIAのGeForce 9300M GS HDが選択可能。Bluetooth、IEEE802.11a/b/g/n対応の無線LANなども備える。
米国での価格は、「TouchSmart PC IQ504」が1299ドル、IQ504にテレビチューナーを搭載した「同 IQ506」が1499ドル。日本では7月に発表を予定しているという。
「Voodoo Envy 133」は、日本で未展開のVooDooブランドの、13.3型ワイド液晶ディスプレイ(1280×800ドット)を備えた厚さ1.8cmの超薄型ノート。カーボンファイバーを使ったボディーは、表面にコーティングを施し、光沢のある仕上がり。付属のACアダプターにLAN端子を持たせ、ボディーの薄型化を図っている。米国での価格は2099ドル。CPUやドライブなどがBTOできる。
会場に展示されたモデルは、CPUにCore 2 Duo SP7700(1.80GHz)を採用していた。重量は約1.5kgで、バッテリー駆動時間は3時間ほどだという。残念ながら日本での発売は未定。アップルの「MacBook Air」やレノボの「ThinkPad X300」といった13.3型ワイド液晶ディスプレイを備えた薄型ノートが注目を集めており、日本での展開に期待したい。
イベントの模様や詳細情報は追ってレポートしたい。
(文/三浦善弘=nikkei TRENDYnet)