下を見下げてごらん

２，校正とかそういうのは専門家がじっくりとやってくれる。

→私と編集さんと二人で確認して終了（泣）

　私の予想としては、最終原稿みたいなのが完成して、それから一週間くらい私と編集者さんがめいめいおもむろにチェックして、「おしっ、間違いない！」とかいって印刷されるのかと思っていたのね。

　当時私は仕事を辞める直前だったこともあって猛烈に忙しく、休みが全く取れない状態だったわけです。

で、時間がとれないんで実際にプリントアウトしたもんを宅急便でやりとりしていたんですが、〆切が迫ってくるともうそんな時間もないんで、編集さんが新幹線でやってくるわけです、しかも終電とかで。

ほんで、二人でファミレスいって飯食って、私の家に来て、赤ペンもって朝まで頑張って、ふらふらになった編集さんを始発の新幹線まで送り、私も出勤まで仮眠。

編集さん、さらにそれを校正。

それを繰り返して、なんか印刷所行きですよ、うーむ。まあ、あとから編集者さんと話をしていると、私のケースは第一弾だったため準備期間が短すぎたということらしいのですが。

　→いや、大作家先生のように扱われるとも思ってたわけじゃないんですが…

　本の主人公が犬なので、どうしても私の家の中で写真撮影もあったわけです。で、私は30代独身男の一人暮らしであるから、当然部屋は汚いわけだ。

もちろん、わたしも人として一応カメラマンさんが来る日には（自分なりに）掃除をして、お迎えしたわけですが…

す　げ　ぇ　怒　ら　れ　ま　し　た　よ（泣）

　結局、半日かけてカメラマンさんと編集者さんと私で片づけをして、本自体のコンセプトが変更（「悠々自適でﾍﾟｯﾄとの二人暮らしをする、おしゃれなライフスタイルを営む独身男性の本」→「嫁さんに逃げられて必死に生活するあわれな独身男と、その心の支えの犬の本」）になってしまいまいた。

うーむ、なにがいけなかったのだろうか。

　ついでに、服装が汚すぎるという理由で、撮影中に着替えさせられたわけですが、無言で私のワードロープから選んだシャツにアイロンをあてる編集者さんの横で、小さくなりながら犬を撫でている私のいたたまれなさ等を想像して頂ければ幸いであります。

　まあ、その他にも

「思ったより、本を出したからといって自分的に別になんの感慨もわかない（今思えば、がやがや作ってた時の方が面白かった）」

「私よりも周りの人々（登場人物、コメントを下さっていた皆さん）が喜んでくれた」

「案外blogのアクセス数は増えんな（まあ、これは私が顔出しの取材に非協力的なせいもあるのですが）」

「出版祝いだ、とかなんとかで飲み会が更に増えた」

など、いろいろと思うところはあるのですが、一月半ほどどたばたして、本が一冊残ったなあという感じですな（なお編集者さんは現在も営業活動にいそしんでおられます、いつもありがとうございます。)

すんません

私いつもこんなんで