WindowsXPをルータとして機能させる方法
Modified: 12 January 2002
WindowsXP(Windows2000も動作OK)をルーターとして機能させることができます。
通常は、2枚のネットワークカードをPCに装着して行いますが、ひとつのLAN上に2つの(論理的な)ネットワークを構成する場合、1枚のネットワークカードを使いつつルーターとして利用することもできます。
以下の私が管理しているBBSで「光」さんに助言いただき、無事動作できました。
http://cgi.tomo.ac/winbbs.cgi
設定方法 (12 January 2002)
- 「IP転送を有効にする」というレジストリは必要か (12 January 2002)
LANカードの設定
以下の構成を仮定して、各ネットワークカードの設定を行います。
PC11の設定
IPアドレス 172.16.0.2 サブネットマスク 255.240.0.0 デフォルトゲートウエイ 172.16.0.200 10.0.0.0を転送するために、ルート設定が必要です。
C:\> route add 10.0.0.0 mask 255.0.0.0 172.16.0.1 このルート設定は、IPアドレスによって、ADSLルーターに転送し外部に送る場合と、PCXPに転送する場合があるからです。上記図で、ADSLルーターなどの外部に接続する手段を持たない、単なるPCだけのネットワークの場合、デフォルトゲートウエイとして、”172.16.0.1”を設定すれば、”route”の設定は不要です。
PC21の設定
IPアドレス 10.0.0.2 サブネットマスク 255.0.0.0 デフォルトゲートウエイ 10.0.0.200 172.0.0.0を転送するために、ルート設定が必要です。
C:\> route add 172.16.0.0 mask 255.240.0.0 10.0.0.1 このルート設定は、IPアドレスによって、ダイヤルアップルーターに転送し外部に送る場合と、PCXPに転送する場合があるからです。上記図で、ダイヤルアップルーターなどの外部に接続する手段を持たない、単なるPCだけのネットワークの場合、デフォルトゲートウエイとして、”10.0.0.1”を設定すれば、”route”の設定は不要です。
PCXPの設定 (172.16.0.0の側)
IPアドレス 172.16.0.1 サブネットマスク 255.240.0.0 デフォルトゲートウエイ なし
PCXPの設定 (10.0.0.0の側)
IPアドレス 10.0.0.1 サブネットマスク 255.0.0.0 デフォルトゲートウエイ なし
サービスを開始する
「管理ツール」から「サービス」を起動します。
以下のように、「Routing and Remote Access」を、「開始」させます。
デフォルトでは、「無効」になっていますので、必ずチェックしてください。
テスト手順
「PCXP」から「PC11」の応答確認
ping 172.16.0.2
「PCXP」から「PC21」の応答確認
ping 10.0.0.2
「PC11」から「PCXP」の応答確認
ping 172.16.0.1
「PC11」から「PCXP」の別カードの応答確認
ping 10.0.0.1
「PC11」から「PC21」の応答確認
ping 10.0.0.2
「PC21」から「PCXP」の応答確認
ping 10.0.0.1
「PC21」から「PCXP」の別カードの応答確認
ping 172.16.0.1
「PC21」から「PC11」の応答確認
ping 172.16.0.2
すべてのコマンドで応答があればOKです。
通常は、設定後の再起動は不要ですが、うまく応答がない場合、再起動してみてください。
WindowsXPや2000では、単なるIP転送から、「Routing and Remote Access」のサービスを起動することで、単に、IP転送を有効にするだけでなく、多くの機能を持つようになりました。
したがって、WindowsXPや2000では、「IP転送を有効にする」設定は意味がありません。
WindowsNTでは、「IP転送を有効にする」という設定は、ネットワーク設定の画面で設定できます。レジストリを操作して、IP転送を有効にする方法は、「IP転送を有効にする方法」を参照してください。