現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 事件・事故
  5. 記事

ホコ天開始を待っていた? 秋葉原事件・加藤容疑者

2008年6月11日15時9分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員加藤智大(とも・ひろ)容疑者(25)=静岡県裾野市=が警視庁の調べに、「事件直前、現場周辺で移動しながらしばらく待機していた」と供述していることがわかった。秋葉原の事情を知る同容疑者が、大勢の通行人を巻き込もうと、正午の歩行者天国の開始を待っていたと同庁はみている。

 万世橋署捜査本部の調べでは、加藤容疑者は8日午後0時半すぎ、秋葉原電気街の交差点に2トントラックで突っ込んで通行人をはね、ナイフで次々刺して計17人を死傷させたとされる。

 加藤容疑者はトラックで8日朝、自宅を出て、東京に到着した。携帯サイトの掲示板では、同日午前11時45分に「秋葉原ついた」「今日は歩行者天国の日だよね?」、午後0時10分には「時間です」との書き込みになっていた。

 加藤容疑者は調べに、事件前は「現場の交差点から北に約100メートルの中央通り沿いの量販店近くにトラックを止め、店に立ち寄った」と話し、「ほかにも周辺を回っていた」と話しているという。中央通りの歩行者天国が始まったのは同日正午で、「歩行者天国の時間を知っていた」と供述しているという。

 現場の西約350メートルのマンションに設置された防犯カメラには、同日午後0時26分、加藤容疑者のトラックとみられる車が現場方向へ走っていくのが映っていた。

 一方、加藤容疑者は、事件に使ったトラックをレンタカー会社営業所で借りる際、より大型のトラックを希望していたことがわかった。同容疑者は「最初は4トンなど大きなトラックを借りようとしたが、なかったため2トンにした」と供述。事件を大きくするため威力のあるタイプを求めていたと同庁はみている。

 レンタカー会社によると、加藤容疑者は前日の7日午後5時ごろ、JR沼津駅前の営業所に来店。「引っ越すので大きなトラックを借りたい。荷物は3人分ある」と話した。従業員と荷物量などを相談した結果、2トントラックを選び、8日午前8時から12時間の契約で予約したという。

 加藤容疑者が書き込んだとみられる携帯サイトの掲示板には、7日午後、「レンタカーに空きがなかった」「あまり軽いのだと困るし」「大きいのが無かったら普通のでいいや できれば4トンが良かったんだけど」とあり、同日夕には「無事借りれた 準備完了だ」と書かれていた。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内