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おととし、富山市の富山赤十字病院で医師が人工呼吸器を作動させるのを忘れたため、男性患者が植物状態になったとして、男性の両親らが損害賠償を求めている裁判が11日、富山地方裁判所で開かれました。
日本赤十字社側は訴えの棄却を求め、争う姿勢を示しました。
訴状などによりますとおととし8月、富山赤十字病院に熱中症で運ばれた福井市の当時22歳の男性が意識不明となって人工呼吸器を取り付けられましたが、9月の検査終了後、再び人工呼吸器を取り付ける際に医師が作動させるのを忘れ、少なくとも12分以上、無呼吸の状態となりました。
男性は今も意識が戻らず、両親らが3億2000万円あまりの損害賠償を求めて病院を運営する日本赤十字社を訴えました。
富山地方裁判所で開かれた11日の第1回口頭弁論で日本赤十字社側は訴えの棄却を求め、争う姿勢を示しました。
富山赤十字病院はKNBの取材に対し、「事実関係は認めるが、賠償金の額をめぐって相違がある」とコメントしています。
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