« 今朝の下げと「地獄の南アワールドカップ旅行」 | トップページ | リーマン、UBS増資、世界経済減速合戦、利上げ出来る国が勝つ »

2008年6月 5日 (木)

大阪→名古屋→寿命

6/5「大阪→名古屋→寿命」         
2008年6月5日(木)―2008年6月6日(金)

総括 「今度は大阪でっせ、サブプラからインフレへ」
需給「貿易からインフレへ」
テクニカル「サブプライム図解」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
当局&円無常「命短し恋せよ乙女」
ID為替「名古屋円恐るべし」
横浜湘南便り「稲取港界隈」

 ドル円103.50-106.50 ユーロ円 161-164  

P1000069 P1000080 P1000144
     
 FX湘南IG(FSIG代表 野村雅道(事務所 田園、山下、伊豆稲取)専修大学、中京大学講師 日経インデックス(2005年=100)6月4日東京引け 前回 5月30日からの変化 円95.3強し、ドル87.6強し、ユーロ112.7弱し6月4日ドルインデックス IN NYBOT73.468強し、CRB416.75弱し、CRUDEOIL122.06弱し、DOW12390日経平均ドルベース6月4日東京引け137.22IMM円投機筋 5月27日 円33304(前週比-6744)ユーロ+3390(-3451)
 
1、予定 

(今週の予定)

2(月)豪小売売上、米 ISM製造業指数、建設支出、
3(火)豪 住宅建設許可、経常収支、RBA政策金利、日 マネタリーベース、独 小売売上、ユーロ圏 PPI、米 製造業受注
    バーナンキ議長、白川日銀総裁 国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議
4(水)豪 IQGDP、日 法人企業統計調査、米 ISM非製造業指数、ADP雇用者数、バーナンキ議長ハーバード大学講演
5(木)NZ中銀政策金利、豪 貿易収支、BOE金融政策委員会、ECB理事会、米 失業保険
6(金)独 鉱工業生産、米 雇用統計

(来週の予定)

9(月)日 マネーサプライ、景気ウォッチャー指数、景気動向調査、独 国際収支、米 中古住宅販売保留
10(火)日 機械受注、米 貿易収支、カナダ中銀政策金利
11(水)日 1QGDP二次速報、企業物価指数、国際収支、米 地区連銀経済報告
12(木)豪 雇用統計、ECB月例報告、米 小売売上、失業保険、南ア中銀政策金利、 
13(金)日銀政策決定会合、消費者態度指数、金融経済月報、NZ 小売売上、米 CPI、ミシガン消費者信頼感指数、大阪サミット財務相会議

2、総括 「今度は大阪でっせ、サブプラからインフレへ」

 NZ中銀は政策金利を8.25%に据え置いたが、中銀声明で「インフレは第3四半期に4.7%でピークを迎え景気減速により抑制される。今年利下げの可能性。弱い経済指標がNZドルの下落に繋がる可能性。NZドルの劇的な下落は望んでいないが通貨安は経済に恩恵がある。」
としたためNZドルは0.7800から0.7683へと100ポイント以上下落した。NZ円は82円から81円割れへ(ドル円は不動)。

 3月からドル円はコツコツと上昇(95円から105円)している。ドル円の伝統のパターンであるコツコツドスーンと下落しても不思議はないと思うがなかなか伝家の宝刀のドスーンを出してこない。ドルインデックス(NYBOT)も5月後半のから73半ばまで戻している。市場のサブプラ不安とは別にドルは米政府やFRBの思惑通り上昇している

 昨夏以降のサブプライム問題勃発であったリスク回避での円買いが行われなくなっている。冷静に考えれば何故リスク回避で円を買うのかという疑問も大きい。リスク回避でさらにリスクを買っているという気もする。

 3月のベアスターンズ買収、4月のG-7での国際金融システム安定化声明、4月30日の利下げ打ち止めFOMC、6月2日のバーナンキ議長のドル安懸念発言と繋がってきた。次は大阪の出番だ。6月13、14日はサミット財務大臣会議が開催される。4月ほどのサブプライム問題への危機意識はなくなっている。さらに7月下旬にはG-7に指示されたFSFの金融システム安定化の100日期限が到来する。サブプライム問題は順調に処理されインフレへと焦点が移っていく。

 最終的には米国のいくつかの金融機関の株主の顔ぶれが変わる。年初に申し上げた「中中」が出てくる。中東や中国の政府系ファンドが株主として登場する。リーマンブラザーズなどは韓国にも支援を頼むようだ。一種の米国のグロ-バル化だ。もともと米国は移民を受け入れているし、史上初の黒人大統領誕生も期待されている外人受け入れには寛容な国だ。
 
3.需給「貿易からインフレへ」

 1985年のプラザ合意に代表されるが如く、かつては貿易不均衡重視の為替政策、黒字を出す国には通貨高を強く誘導していたが、最近は中国には圧力をかけているが他の国ではそれほど議論されない。一つには通貨高(ドル安)にしても貿易不均衡は改善どころか拡大したこととまた最近は貿易不均衡よりも物価の安定を重視するがゆえ通貨も安定して欲しいという思惑も中銀にあるようだ。

 それが長期スワップ狙いに有利に働いている。高金利で相場が安定すればいうことはない。ただ1985年の240円から100円に円高になっていても当時は米国債は10%以上であったので20年持てば単利でも200%の金利がついてくる。為替が100円でも益が出ている。逆にドル売っていれば、スワップコストで損金にもなっているだろう。金利の集積は想像以上の収益格差を生み出す。複利効果。借り手に回ると恐ろしい。貸し手の銀行サラ金は高収益となる(不良債権がなければ)。
 
4、テクニカル「サブプライム図解」「subchart.doc」をダウンロード

 サブプライム問題を図解してみた。要は銀行と個人の住宅ローン。それをババ抜きのようにパスしている。もちろん右肩上がりの住宅価格ならババではなく宝抜き。私にまで解剖されてはもう終わっている。いまさら破綻、格下げ報道に耳を貸すのも興ざめ

 
5、リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、日本物格下げ、米国物格下げ、米軍イラク撤退、アジアでのテロ、イラク混迷、英国ポンドのユーロ入り、日本の総選挙、北京オリンピックボイコット、夢=ドルのユーロ加盟(円おいてきぼり)

6、当局&円無常「命短し恋せよ乙女」

 銀行時代の為替資金部の先輩と寿司をつまみつつ話していた時のこと。上司で亡くなられた人の話になったが、バリバリとポジションを張ってその後取締役にもなられたバイタリティーの塊のような方々が複数人日本の男子平均寿命の79歳よりも10歳以上若くなくなられていることがわかった。原因が頻繁な海外勤務にあるのか、ポジションを取りすぎて神経が休まらなかったことにあるのか、為替と資金ではどうちがうのか、インターバンクとカスタマーでは違うのかなども気になったが、それ以上考えるのはやめにした。来年もPET検診しよう。命短し恋せよディーラー
 
7、ID為替「名古屋円恐るべし」

名古屋は景気が良いと言われている。世界のトヨタとその周辺企業が活況を呈しているからだ。また名古屋は日本の貿易黒字の90%を叩きだしていると聞いたことがあるが今回名古屋税関が発表した4月の貿易概況(速報)によればそれ以上の凄まじい数字であった。

名古屋管内(愛知、岐阜、三重、静岡、長野)の輸出額は前年同月比で0.8%増の1兆7236億円となった。一方、輸入額も前年同月比11.8%増の8331億円となった。

 名古屋の貿易黒字は8905億円となる4月の日本全体の貿易統計では黒字額は4850億円なので、日本の黒字の90%どころではなく183%をたたき出している。名古屋は恐ろしい。名古屋では貿易黒字で 円高、名古屋以外では貿易赤字なので円安となる。名古屋が独立すれば日本は超円安となってしまうかもしれない。日本が名古屋だけなら円は50円くらい。日本に名古屋がなければ円は200円くらいか。
 
 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大   50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8、横浜湘南便り「稲取港界隈」

写真=稲取港界隈

げんなり寿司=牛あり祝事の風習でふるまわれ、形が大きくすぐ腹一杯になってしまい"げんなりする"という方言から名がついた稲取の漁村の郷土料理。
港の朝市=栄養バランスをとるため朝市で野菜を買う

③稲取港にある“食べるお宿 浜の湯”ここの料理はすごいらしい。

|

コメント

 面白い視点で、書かれてますね。興味があって、調べたのですが、横浜・東京・大阪・・・。ほとんどの管内が赤字なのに、驚きました。

 ”やめにした”のをほっくり返して申し訳ない気もしますが、相場師の平均寿命に関しては、私も気になります。投機とは、モノやサービスを提供しない、所謂博打だと思うので、こういうのは”天の意思?”に反するのかな、とも思います。

 ランドの持値・26円にもビックリです。スワップ狙いには、資金力がいるのでしょうね。17円台で3倍で買ってたら、一時的にはマイナスなので、高望みは禁物だと思います。

投稿 win | 2008年6月 5日 (木) 20時14分

コメントを書く