ひねくれた人に振り回されない88の方法
誠実で親切な人ほど傷つけられて悩む 岩月謙司 大和書房 1400円 より~
・ 人を惨めにして誇りや自信を奪うことは、重大犯う罪である。
・ この世の中というのは、自分がしたことはすべて自分に返ってきます。つまり、人に誠実に対応していないと、人からも不誠実な対応をされます。卑怯なことばかりしていると、人からも卑怯なことをされます。そうされる確立が上がるのです。 そして、ひねくれている人はど、つまり不誠実なことをしている人ほど、他人の不誠実な態度に怒っているものです。ひねくれた人ほど、他人の無神経さに腹を立てるのです。人に迷惑をかけている人ほど不平不満が多いのです。 やがて、そうした怒りのために、体から拒絶のサインが出て、さらに人から敬遠されるという悪循環に陥るのです。
・ 現実に無償の愛で親切にされても、「何の利益もないのに親切にするなんて、おかしな連中だな」ぃらいにしか思わない人です。「あとで何か金品を要求されないか」と心配になる人でもあります。無償の愛を何度受けても信じようとはしない人なのです。 なぜ、無償の愛を何度受けても信じたくないのでしょうか。 もし、無償の愛の存在を認めてしまったら、自分の親の愛はニセモノだった、ということが自分にバレてしまうからです。ニセモノをホンモノ扱いしてきたのですから、ホンモノをホンモノ扱いするわけにはいきません。 親から恩着せがましく育てられると、こうなることが多くなります。
・ 自分のひねくれを直そうと思ったら、まずは人に対する不平不満、または、人に言った悪口を指標に、自分の欠点を探してみることです。 そして、自分の思い込みや言い訳を疑ってみることです。思い込んでいる人ほど、自分にはたくさんの思い込みがあるかもしれないとは考えない人です。言い訳をしている人ほど、自分は言い訳はしていないと考えているものです。幻想物語を作っている人ほど、自分は現実を見ていると思っているものです。 「悪いことは自分のせい、いいことは人のせい(おかげ)」という発想に切り替えて生きてみることです。はじめはうまくいかないかもしれませんが、ある日、突然、気がつきます。
・ ひねくれている人に限らず、人は誰でも、みずから変わろうとしない限り、変われません。重要なことは、どれだけひねくれているか、ということよりも、どれだけ真剣に変わりたいと思っているか、ということです。 意欲さえあれば、人は変われるものです。変わらないとしたら、まだ本気になっていないからです。すべては自分のせいです。
・ 人は、悲しみや苦しみを克服したら、過去の悲しみや苦しみというマイナスがそっくりプラスに反転します。つまり、過去に受けた苦しみや悲しみの量がそっくり悦びと感動の量になる、ということです。 なぜ、そっくり反転するのでしょうか。 苦しみや悲しみを乗り越えた人は、人の苦しみや悲しみに対して深い共感ができるようになるからです。
・ 自分の心のゆがみは、自分でしか直せないのです。
・ 過去のこうした罪の償いはどうすればいいのでしょうか。 自分が死亜ウェア背になることです。生き生きと自分らしく生きるようになることです。悦び多き人生をおくることです。 幸せになれば、しぜんに人が寄ってきます。いい人(自分のいいところを刺激する人)も寄ってきますし、また、あなたに助けられたい人は、独特の嗅覚で、誰が自分を救える人かを見抜いてやってきます。 悲しみを乗り越えた人であれば、人の心の痛みを慮ることができますし、また、理解することも、励ますこともできます。もし、その人を支援してあげたい、と思えたら、それができるということです。人は、できるからこそ、それがしたいと思うものです。 助ける事のできる人と、助けて欲しい人。そして、助けることもうれしいですし、助けられた人も、助けられてうれしくなります。こうして人間関係が深まっていきます。こういうことを「縁」とわたしたちは言っているのです。 こうして、双方悦びを手にすることができます。そして、助けられた人が、また次の助けられたい人を助けるのです。助けられた人は、人を助ける力を持つからです。
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