2008年 6月 10日
岡山市の区名、事実上決定
岡山市の政令市移行に伴う新しい区名が事実上決まりました。4区とも市民意向調査で最も応募数の多かった名称が選ばれています。10日、岡山市で開かれた行政区画等審議会で協議された結果、A区は「北」、B・1区は「中」、B・2区は「東」、C区は「南」と決まりました。いずれも市民意向調査で最も応募の多かった名称で、3割以上の支持がありました。出席した委員からは「岡山らしさが出る名称があっても良いのではないか」などの意見も出されましたが、最終的には「4分の1以上の支持を得た影響は大きく、これを覆すだけの理由付けは困難として」最も応募数の多かった名称を選ぶことに決めました。岡山市では近く審議会の答申を受け、正式に区名を決定することにしています。

美作市の2施設でも採血器具使い回し
全国的に相次いでいる採血器具の使い回し問題で、美作市でも2つの医療施設で、238人に使い回ししていたことが分かりました。採血器具を使い回ししていたのは美作市立大原病院と美作養護老人ホーム組合作東寮です。これまでの確認で、大原病院ではおととし4月以降、入院患者など231人に、作東寮ではおととし3月以降、入所者7人に採血器具を使い回ししていました。いずれも、針はその都度、交換していましたが、先端のキャップはアルコール消毒し、再使用していました。これまでのところ健康被害の報告はないということです。厚生労働省からの使い回しを禁止する通知は大原病院には届いていましたが、作東寮には届いていなかったということです。

高松市でも採血器具の使い回し
高松市でも高松市民病院など6つの医療機関や社会福祉施設で採血器具をアルコール消毒後に、使い回していたことがわかりました。使った人数は現在、高松市が調査していて、カルテなどで確認できた人には血液検査を受けるよう通知を出しているということです。高松市では高松市民病院や塩江病院、市の保健センターに10日から相談窓口を開設しています。

映画ロケ使途不明金、元県職員が提訴
映画「釣りバカ日誌」の岡山ロケを巡る使途不明金問題です。懲戒免職となった岡山県の元課長が、処分内容は事実無根だとして、県に損害賠償を求める訴えを起こしました。岡山県の猪熊真元観光物産課長は、映画「釣りバカ日誌」の岡山ロケ支援委員会でずさんな会計処理を行ったなどとして、今年2月に懲戒免職となりました。訴えによると、県の処分は元課長があたかもロケ支援委員会の赤字約1400万円を横領したような印象を与え、名誉を傷つけられたとして1100万円の損害賠償を求めています。一方で、関係者との飲食に使ったとされる使途不明金164万円の領収書については、「裁判で提出するつもりはない」としています。訴えに対し岡山県は、「懲戒処分は適切だった」とコメントしています。

美作市議会、一般質問で岩江議員謝罪
議員2人が相次いで逮捕された美作市議会で今年2月に逮捕された岩江正行議員が市民に謝罪しました。岩江正行議員は一般質問の冒頭で、「言葉が不適切だった。きのう懲役2年の求刑が出て市民の皆さんに申し訳なかったと思う」と市民に謝罪しました。岩江議員は副市長に職員の懲戒処分を迫り、今年2月、職務強要の疑いで逮捕、起訴され、9日の裁判で懲役2年が求刑されています。相次ぐ議員の逮捕で透明性が求められている美作市議会ですが、議長が報道陣に撮影を許可したのは岩江議員の質問以外の、10分間だけでした。

天満屋岡山店にお中元ギフトセンター
岡山市のデパートに、10日、お中元のギフトセンターがオープンしました。売れ筋商品など今年の傾向を取材しました。天満屋岡山店のギフトセンターでは、今年、約2700点の商品を用意しました。相次ぐ食品偽装事件などで消費者の食に対する関心が高まっている事から、栽培農家と直接契約して仕入れた清水白桃など、生産地や生産者の情報がわかる商品に力を入れています。また、牛窓のちりめんや出雲そばなど12種類の中から2つを選んで詰め合わせることができる商品も販売されていて、中四国の特産品の品揃えを強化しています。天満屋では今年の売れ筋商品をビール、白桃、そうめんと予想しています。ギフトセンターは来月27日まで開設されます。

国立天文台で望遠鏡の清掃作業
浅口市鴨方町の国立天文台で10日、国内最大級の望遠鏡の清掃作業が行われました。国立天文台では雨の多い時期に合わせて年に1回、望遠鏡に組み込まれている直径188センチ、重さ1.7トンある反射鏡の清掃作業を行っています。10日は天文台の職員10人が反射鏡の表面に貼られているアルミニウムをはがし、ホコリが付かないように重曹を使って丁寧に磨いていました。この後蒸着釜と呼ばれる装置で反射鏡に新しいアルミニウムを貼りつけます。国立天文台ではこの望遠鏡による観測を来月22日に再開することにしています。

キャンベルアーリー初出荷
岡山伝統品種のブドウ、キャンベル・アーリーが10日、岡山市の農家から初出荷されました。キャンベル・アーリーは、アメリカ原産のブドウで岡山県内では100年以上前から栽培されています。岡山市上道百枝月地区では8軒の農家が栽培していて、10日は3軒が約180キロを初出荷しました。今年は原油価格の高騰で、ボイラーの使用を控えたため、生育が遅れ、去年より9日遅い初出荷となりました。それでも、糖度は例年よりも高く、質の良いブドウに仕上がっているということです。収穫されたブドウは北海道や東北に出荷され、2キロ入り1箱が、3000円から3500円で販売されます。