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全国医師連盟が発足 医師の労働環境改善求め '08/6/9

 病院勤務医を中心とした医師の新組織「全国医師連盟」(黒川衛くろかわ・まもる代表)の設立集会が八日、東京都内で開催された。医師不足の深刻化などによる医療崩壊を食い止め、医師の労働環境を改善して医療の質向上につなげる狙い。集会には全国から約百五十人が参加した。

 「創ろう!医療 新時代」を掲げる同連盟は、診療をより安全に行う上で必要な勤務医の労働環境改善と適正な医療費の確保を目指しており、医療情報を発信していく方針。まず、勤務医の労働実態を詳細に調査し、公表する計画だ。

 会員は現在七百四十人。74%が勤務医で平均年齢四十五歳。開業医主体の日本医師会など既存の団体と比べて若いのが特徴だ。集会終了後記者会見した黒川代表は「先輩組織は医療崩壊という現状に対応できているだろうか。病棟、外来を任されている現場のわれわれだからこそ、いい声が出せる。実績を挙げられる組織にしたい」と意気込みを語った。




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