中国リアルIT事情

ViiについてTBSが捏造報道か

 日本では一部の人々に、今年のクリスマスプレゼントの候補となっている中国産ゲーム機”Vii威力棒”。日経トレンディネットの筆者の記事などをきっかけにテレビで紹介ラッシュとなっている。

 TBSの2時っチャオ!(12月14日放送分)でそれを紹介。放送の中で、Viiが中国で4000万台販売された、と報道されているようだ(ようだ、としているのは筆者が直接見ていないため。ただブログや2ちゃんねるなど複数個所で、その番組でそういう発言をしたと書かれている)。

 で、Viiのオフィシャルブログ該当ページをみるとだ。

 TBSは赤線引いたところを、おそらく「中国で4000万台Viiを販売した」と解釈しているんだと思う。赤線をひいたところを日本語の漢字に変えて表示すると
「在全球同類型的産品已銷售4000万台」
となるのだけれど『同類型』って書いてあるんですよ。Viiのページで、同類型ってことは中国語を知らなくたって、”Viiそのもの”じゃなくて”同類型のWii”が4000万台売れてるって解釈しません?ちなみに正しい訳文は
「全世界で似たような製品が4000万台販売されている」
となる。Wiiが4000万台ってのも嘘だけど。DSでしょ?4000万台って(実際は5000万台越えてるけど)。

 パチモノをバカにするのは結構だけど、嘘の情報を流しちゃだめだろう?Viiを発売して赤面となった中国人は多いが、こんなところで日本人が赤面するとは。

P.S.自分で言うのもなんだが、ちょっと捏造というと意図した捻じ曲げみたいな印象があるので勢いあまった「誤報」といったほうが正解ですな。こちらも勢いで書きすぎてしまった。

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山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。

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